海外メディアVRFocusは、2016年8月29日の記事において、VR/ARハイブリッドシステム「uSens」のSDKが公開されたことを報じた。



VRとARの両方を体験でき、そのうえハンドトラッキングにも対応している同システムが、このほどSDK(softwere Development kit)を公開した。


SDKで使用可能な開発言語は、Unity 3D、Java、C++、C#となっている。


こうしたSDKを使って可能となる体験は、先日公開された最新のデモ動画を見ると一目瞭然で、同システムにはVRモードとARモード、そして両方が動作しているハイブリッドモードがあり、ハイブリッドモードではVR空間の一部にリアルな世界の画像が映り込んでいる。


VRモード動作時には、ハンドトラッキング機能によってユーザーのリアルな手の動きがVR空間内のバーチャルな手として表示され、ARモードの時はユーザーのリアルな手がそのまま画面に表示されている。



同システムがVRとARの両方に対応することを可能としているのが、Fingoと呼ばれるデバイスだ。


カメラが内蔵されている同デバイスは、既存のVRヘッドセットの前方にかぶせるようにして付けることによって、VR空間だけではなくカメラに撮影されたリアルな世界とユーザー手も表示できるようになる。


Fingoが装着可能なVRヘッドセットは、Gear VR、HTC社のVIVEOculusRiftGoogle Cardboardとなっている。


Fingoデバイス


uSensのSDKの公開に合わせてFingoもリリースされており、入手可能なFingoデバイスには3種類ある。


entry-level Fingoは、26度の範囲でハンドトラッキングに対応しているが、ARモードがない。


color Fingoは、60度の範囲でハンドトラッキングに対応しており、かつARモードに対応している。


power Fingoは、機能制限のないフルスペックモデルである。


uSensのCTO兼共同出資者のDr.Yue Feiは「uSensを使うことで、複雑で高価なデバイスを使わなくても、自動車、教育、娯楽、医療といった幅広い分野でVRARアプリの恩恵を得ることができる」と発言している。


なお、uSensのSDKはuSens開発者向けサイトで公開されおり、FingoはuSens公式サイトから問い合わせることで入手可能なようだ。


uSens公式サイト

http://www.usens.com/


uSens開発者向けサイト

https://developers.usens.com/


参照元URL:https://www.vrfocus.com/2016/08/usens-opens-beta-for-vr-and-ar-head-and-hand-tracking-sdk-and-pre-orders-for-hardware/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 VR/ARハイブリッドシステム「uSens」、SDKを公開