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VRゲームを含め、PCゲームやソフトウェア、動画を販売するプラットフォームとしても人気のSteamを運営する企業、Valve。VRデバイスの購入を機にSteamを使うようになったというユーザはValve=Steamの運営企業という認識かもしれないが、彼らはこれまでに世界的人気を誇る複数のPCゲームを開発したデベロッパーという側面も持っている。
Valveは過去にVRゲームの開発を行っていることを明らかにしており、現在もその開発は続いているようだ。
Valveが自社で開発するVRゲームについて海外メディアのEurogamerに対して明かしたのは、今年の2月だった。
彼らは、並行して3本のVRゲームを開発しているという。しかも、そのいずれも「ちょっとしたVR体験コンテンツ」などではなくVRゲームとして開発されているもののようだ。
その3本のVRゲームがどういったものになるのか、ジャンルや発売日などといった情報は何も発表されていない。しかし、Valveが開発を進めているものについて事前に詳細を出さず秘密裏に進めるのはいつものことだ。過去に発表されたプロジェクトそのものは、現在も変わらず続いているとみられる。
ViveアメリカのゼネラルマネージャーDan O’BrienはRolling Stoneに対して、今年2月にValveのGabe Newellが語った「3本のVRゲーム」が今も開発中であることを伝えている。その状況は変わっていないようだ。
O’BrienはValveが約束した3本のゲームを開発するために尽力していると語ったが、その内容については何もコメントしていない。どういったジャンルのゲームなのか、ベセスダのDoom VFRやSkyrim VRのように過去の人気作と関連があるタイトルなのかも不明なままだ。
彼はValveが新たに提供しようとしているVR体験について知っているが、「私からはコメントできない」としている。ゲームの実態がどのようなものかを消費者が知るのは、Valveが正式に発表するときになりそうだ。
Valveが開発するVRゲームにゲーマーが期待するのは、彼らがこれまでに『Half-Life』『Portal』『Dota 2』『Counter Strike』といった人気タイトルを開発しているからだ。Valve初の作品であるHalf-Lifeに至っては1998年の発売でグラフィック面などでかなり古さを感じるが、現在でもプレイヤーがいる作品である。
まだ本格的なValveオリジナルのVRゲームは存在しないものの、無料のミニゲーム集『The Lab』でVR開発の高い技術を持っていることも示されている。
The Labは無料ということもあって、多くのVRユーザにプレイされているコンテンツだ。長く繰り返し遊べる作品というわけではないが、Steamストアページのレビューでは97%がおすすめという圧倒的な高評価を獲得している。
無料かつ様々なジャンルのミニゲームが遊べる作品なので、「VRでどういった体験ができるのか」をVR初体験のユーザに示すためのショーケースとして機能しているようだ。PCベースのVRヘッドセットを持っていてまだThe Labを試していないなら、一度インストールしてみる価値はあるだろう。
Valveが作っている3本のVRゲームがどういった内容なのかは不明なままだが、開発が中止されてしまったということはないようだ。3本の中にはVR専用に開発された完全新作だけでなく、既存の人気シリーズのリメイクや続編が含まれている可能性もある。
Valveは現在新型のVRゲームコントローラーKnucklesの開発も進めている。新作は、このコントローラーを使った新たな操作を活用できるような作品になるのだろうか。
参照元サイト:Road To VR
参照元サイト:Eurogamer
参照元サイト:Rolling Stone
参照元サイト:Steam(The Lab、Half-Life)
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