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AR機能を搭載したスマートグラスは様々なメーカーからリリースされている。これらのデバイスはもっぱらエンタープライズでの使用に適しており、現場業務での効率を改善すべく様々な企業での活用が進められている。
現在発売されているスマートグラスはVRヘッドセットに比べて高価であり、先日登場したビジネス向けグーグルグラス、Vuzixのスマートグラス「M300」は両方とも約20万円だ。個人よりも企業での使用に適していると言える。
エンタープライズで普及が進むスマートグラス市場に、新たなモデルが登場した。「EyeTrek INSIGHT EI-10」はオリンパスが開発、販売を行うスマートグラスで、様々な分野での活用を想定している。
「EI-10」はエンタープライズでの使用を想定したスマートグラスだ。単眼のOLEDディスプレイを備えており、ユーザーの右目部分にデータをAR表示する。そのため視野角は13度と、他のスマートグラスよりも狭くなっている。
デバイスの右側にはタッチコントロール対応のバー状のデバイスが搭載されており、ユーザーはこの部分を触ることによって、デバイスのユーザーインターフェイスを操作する。デバイスにはカメラセンサーが搭載されており、解像度1,992 x 1,216の映像を表示することができる。
TI OMAP 4470プロセッサーで動作し、8GBをストレージを備えている。Bluetooth 4.1とWi-Fi接続に対応しており、この他にも加速度計、ジャイロセンサー、磁界センサーを用いたAR表示が可能となっている。
また、「EI-10」は同デバイスで動作するソフトウェアも付属している。同デバイスで使用可能なリモートメンテナンスシステムによって、ビデオ映像でのコミュニケーションや、ファイルのシェア、スクリーン上にアノテーションをAR表示することが可能だ。
これらのソフトウェア機能は様々な分野での活用が考えられる。たとえば物流倉庫内でのデータのやりとりや、様々なサービス業においてもコミュニケーションを迅速化できる可能性を持っている。
また、本デバイスで動作するソフトウェアを開発できるSDK(ソフトウェア開発キット)も公開している。
「EI-10」はAndroid バージョン4.2.2で動作するので、Android向けアプリを開発できるデベロッパーであれば、本デバイスに対応するアプリを比較的容易に開発することができる。
「Olympus EyeTrek INSIGHT EI-10」は現在オリンパスの公式サイトからオーダーすることが可能だ。
価格は1,499ドル(約17万円)と高額なデバイスであり、やはりエンタープライズでの使用に適したデバイスといえる。
参照元:Next Reality Olympus Muscles in on Google Glass Territory with Enterprise AR Smartglasses
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