- 週間ランキング
Light Fieldカメラカンパニー、LytroがVRのためのライトフィールドレンダリングソフトウェア「Volume Tracer」のリリースを発表した。
フリーデベロッパー向けに開発されたソフトウェアで、Light Fieldソリューションを使いハイフェデリティのCGコンテンツができる。
デモンストレーションとして、RodLrigo Blaas氏とEl Guiri Productionsが制作したアニメーションショート「One Morning」がOn The Lotで公開される予定だ。
VRのためのCGコンテンツはリアルタイムエンジンを使ってハイエンドなシネマティックレンダリングを行うため、フレームにつき何時間もかかってしまうこともある。
LytroのVolume Tracerはどのレンダーエンジンを使ってL3D CGのLight Fieldサンプルを制作しても、フルVRコンテンツにトレースすることができる。
そして、シネマティック3Dレンダーエンジンとかわりのないクオリティの圧倒的なビジュアルをフル6DoFとライトエフェクト、90fpsで作ることが可能だ。
Lytro Volume Tracerは業界でメジャーな3Dモデリングツール、Maya、Houdini、3DS Max、Nukeなどに対応しており、他のツールで作られたコンテンツをクオリティはそのままにインポートすることができる。
その他にもRenderman、Arnoid、Maxwell、V-Rayなどのインハウスレンダリングソリューションもサポートしており、簡単にプロダクションインテグレーションできる。
Light Fieldとは3Dスペースでの光をよりリアルに再現した空間、または再現するテクノロジーのことだ。
3Dスペースの中で光は360°の全ての方向に広がり、また広がった光は物体にぶつかって反射する、またはさえぎられるなどして、とても複雑にからみあっている。
しかし、その光の動きをより忠実に再現することで、よりリアルな空間を作ることができ、VRコンテンツの投入感は格段にアップする。
LytroのVolume TracerはこのLight Fieldを作りだすことができる、レンダリングソフトウェアだ。
すでに制作された3Dシーンの中に複数のバーチャルカメラを置き、2Dレンダーを撮影、それをサンプルインフォメーションとしてシーンの光をトレーシングし、ハイフェデリティで感動的なビジュアルのLight Fieldボリュームを実現した。
すでにあるコンテンツをトレースすることで様々なことが可能になった。
シネマティックバーチャルコンテンツをすでにあるアセットを使い、自由に作成し、それを詳細に6DoFバーチャル空間として変換する。
すでにあるデザインをフルジオメトリックフェデリティで自然なライトの広がりと反射を再現、フォトリアリスティックな建築シーンを制作できる。
3Dスキャンデータとモデルをフォトリアリスティックコンテンツに変換し、医療や教育などでプロトタイプとして使用できる。
Volume Tracerではリアルタイムプレイバックをオフラインレンダリングのクオリティで制作可能で座ったものからルームスケールまでスペースのボリュームも調節したものが作成可能だ。
ハイビジュアルフェデリティと精密なモーションを6DoF、完璧なライティングと正確な視野を制作。
Maya、3DS Max、Nuke、Houdini、V-Ray、Arnold、Maxwell、Rendermanなどのツールからトップクオリティの3Dアセットをインポート。
ヘッドセットとポジショナルトラッキングを使って、CGとライブアクションをつなぎめなくスムーズに組み合わせ、リアルタイムプレイバックして見ることができる。
Volume Tracerのリリース情報は詳しく明らかになっておらず、近々デモンストレーションとして、「WALL-E」や「ファインディング ニモ」などで知られるRodLrigo Blaas氏とEl Guiri Productionsが制作したアニメーションショート「One Morning」がOn The Lotで公開される予定だ。
参照元サイト:lytro.com
URL:http://blog.lytro.com/cg-power-up-announcing-lytro-volume-tracer/, https://lytro.com/volumetracer#vtDetails, http://blog.lytro.com/what-is-light-field/
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.