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2017年、複数のメーカーからマイクロソフトのWindows Mixed Realityに対応するMRヘッドセットが発売される。
Acerからは開発キットが既に発売されており、アメリカではヘッドストラップ部分の改良が加えられた消費者向けエディションの予約受付も開始している。Acer以外にも、DellとHPが10月17日に一斉にMRヘッドセットを発売する。
また、Gear VRでモバイルVR市場をリードするサムスンもMRヘッドセットを開発中だ。サムスンのMRヘッドセットOdysseyは他社のデバイスよりも少し遅れて11月6日にリリースの予定だが、既に予約の受付も開始されている。
他社と同じく、LenovoもアメリカでMRヘッドセットExplorerの予約受付を開始した。発売日はAcerなどと同じ10月17日で、価格は399ドルだ。
マイクロソフトのWindows Mixed Realityに対応したMRヘッドセットを販売する企業はLenovoだけではない。
現在MRヘッドセットを開発していることが知られている企業だけでもLenovoを含めて6社あり、そのうち4社が10月17日に製品をリリースする予定だ。Acerは既に開発者に向けてMRヘッドセットを発売しているが、それ以外の企業にとってはそれぞれ初めてのMRヘッドセットということになる。
MRヘッドセットの発売日を10月17日としている企業は、Lenovo、Acer、Dell、HPだ。やや遅れて11月6日にはサムスンもMRヘッドセットを発売する。
ASUSもMRヘッドセットを開発しているとされるが、ASUSのみ発売予定日は未定(2018年)だ。2017年のホリデーシーズンに販売されるMRヘッドセットは5製品ということになりそうである。
基本仕様が似通っているだけに価格の差も小さく、現時点で価格を発表していないASUS以外の製品はいずれも399ドルから499ドルの範囲に収まっている。LenovoとAcerがMRヘッドセット最安価格の399ドルで、DellとHPは449ドルとしている。先の2社の方が5,000円ほど安い計算だ。
一方、サムスンは499ドルの値札を付けた。他社に比べて5,000円から10,000円ほどデバイスの価格は高いが、ヘッドホンやマイクが内蔵されていることを考慮すれば割高感はない。むしろ、ディスプレイがLEDではなく有機ELであることを考えればお得と感じる消費者も多いのではないだろうか。
現時点で発表されたスペックだけを比較するなら、「オールインワンのサムスン」「バランスの良いDell・HP」「手軽な価格のLenovo・Acer」ということになりそうだ。スペック情報で比較しにくい装着感やアプリ利用時の快適さについては、発売以降に情報が出て来るだろう。
以前から、Windows MRヘッドセットはSteamVRに対応するとされてきた。
発売時からSteamにアクセスできるわけではないとアナウンスされてきたこの機能だが、デベロッパーは昨日から「Windows Mixed Reality SteamVRプレビュー」へのアクセスが可能になっているという。さらに、消費者も2017年の末にはSteamVRにアクセス可能になるようだ。
アプリ側の対応が必要になることを考えるとSteamVRプレビューのリリース直後にWindows MRヘッドセットで遊べるVRゲームは多くないと思われるが、同じコンテンツを多くのプラットフォームに展開できる可能性が広がることになる。
Windows MRヘッドセットはHTC ViveやOculus RiftといったVRヘッドセットに比べて接続するパソコンに要求するスペックが低いこともあり、対応するコンテンツが多ければ一般の消費者にヘッドセットが普及するきっかけになるかもしれない。
ついに予約の受付が開始されたことで、マイクロソフトストアにLenovo Explorerの製品仕様が掲載されている。各仕様は、これまでの情報にあるものと一致しているようだ。
ただ、価格については過去の情報よりも少し安くなっている。コントローラー無しのMRヘッドセット単品で349ドル、コントローラー付きのセットは449ドルとされていたが、マイクロソフトストアでは399ドルでコントローラー同梱版を予約可能だ。
MRヘッドセットの価格にはメーカーによって最大100ドルの幅があるが、最も高額なSamsung Odysseyでも499ドルで通常価格のOculus Riftと並ぶ。MR対応PCの要件が低いので、MRシステム全体の価格はVRに比べてかなり控えめになるだろう。
MR専用コンテンツだけでなくSteamVRのコンテンツでMRに対応するものが増えれば、PCベースVRヘッドセットの購入を躊躇していた消費者がMRヘッドセットを選ぶようになることも考えられる。
デバイスの価格面では十分VRヘッドセットと戦える設定なので、あとは充実したコンテンツを用意できるかどうかでデバイスの売れ行きが決まることになりそうだ。
参照元サイト:Geeky Gadgets
参照元サイト:Microsoft
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