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5.2Kという高画質での360°動画の撮影が可能となったカメラ。
さらに360°空間音声の録音にも対応しており、また、360°動画の特定シーンを切り出してつなぎ合わせ、2D映像のように編集・保存可能な「オーバーキャプチャー機能」も搭載されており、多機能なカメラとなっているようだ。
価格は699ドルで発売予定(日本円では8万5000円)。
「GoPro Fusion」にはカメラ本体の前後に、合計2つのレンズが搭載されている。それぞれのレンズで撮影された映像は、本体が自動的にスイッチ処理をおこなうことでつなぎ合わせ、1つの360°動画として仕上がるようにしてくれる。
またカメラ本体には、ジンバル使用時と同等の安定した映像撮影が可能となるようなスタビライゼーション機能が搭載されている。この機能のおかげで足場が不安定な場所で走行しながら撮影した場合でも、ブレが極力抑えられた映像が撮影できるようになるのだ。
「GoPro Fusion」はポケットに仕舞えるほどのコンパクトサイズカメラでありながら、高いスペックを備えている点も魅力的だ。
携帯性が高いため、これまで同社が発売してきた「GoPro Omni」などと比較すると、よりダイナミックな映像を撮影することが可能となった。たとえばパラグライダーでの滑空時に、あるいはサーフィンの最中に映像を撮影することもできる。16フィートまで耐久可能なウォータープルーフ機能も備えられているので、水中下での撮影でも安心だ。
またカメラ下部には三脚が装着可能なジョイント部分が備え付けられているが、三脚の代わりに小型のマウントに付け替えることも可能となっている。これによってたとえば自転車のハンドル部分にカメラを取り付け、走行中の映像を撮影できるのだ。
「オーバーキャプチャー機能」は他の360°カメラから「GoPro Fusion」を差別化する重要な機能だ。
撮影時にすべての映像を一度に撮影しておけば、後に映像編集をおこなう際、映像を好きな角度で切り出しそれぞれをつなぎ合わせる事が可能となる。たとえばパラグライダーの最中に動画を撮影した後、人物を正面から映した映像と足元直下の景色を映した映像をそれぞれの角度で切り出し、つなぎ合わせれば、1つの映像ファイルとして保存できる。
加えて専用のGoProアプリを使うことにより、エンジェルビュー、リトル・プラネット、パノフロー、タイムシフトといった視覚効果を映像に加えることも可能だ。多様な360°動画の楽しみ方が可能なカメラとして仕上げられていることが分かるだろう。
なおこのアプリはスマートフォン用のアプリで、iOS、アンドロイドいずれにも対応している
現在、360°カメラ市場には大きく分けて2タイプのカメラが存在している。
1つは比較的安価で一般消費者の手にも届きやすい「コンシューマモデル」のもので、もう一方はプロフェッショナル用の高額なハイエンドモデルである「スタジオモデル」だ
たとえば「コンシューマモデル」には「Insta 360 One」や「LifieEye」といったものがある。これらはスマートフォンに直接接続できるように設計されている点が特徴だ。撮影した映像はスマートフォン上で編集可能だし、また動画をYouTubeに直接アップして友人らと共有することもできる。ユーザーにとって360°コンテンツを身近に感じられる仕掛けになっている。そして言うまでもなく、誰にでも購入しやすい価格帯に設定されている。
しかし「GoPro Fusion」は「コンシューマモデル」にも「スタジオモデル」どちらにも分類されない、プロシューマー向けの価格帯に設定されていると言える。つまりそこまで安価ではないが、プロ仕様ほど高くはないということだ。またカメラのアクセサリー等オプション品をどれだけ選択するかによっても価格が変動するので、自分の撮影スタイルや予算と相談しながら購入を決定しやすいとも言えるだろう。
今後「GoPro Fusion」のような「プロシューマーモデル」が市場に増加していくのかは未知数だが、360°コンテンツ制作に新たな流れを呼び込むことになるのは間違いない。
参考URL:
GoPro
https://jp.shop.gopro.com/APAC/cameras/
VRSCOUT
https://vrscout.com/news/gopro-fusion-360-vr-camera/
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