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スマートフォンに直接装着して使用出来る点、また撮影した360°動画をライブストリーミング映像としてFacebookなどのSNSなどを通じて配信できる点が特長。
スマートフォンに接続して使用するタイプの360°カメラが市場に出回るようになって久しいが、「VPai Slide」も、こうした流れを加速させるのに一役買う製品になるかも知れない。
「VPai Slide」は360°のパノラマ画像と動画を撮影できるカメラ。画像と動画はいずれも5メガピクセルという高解像度での記録が可能だ。
あたiPhoneなどの端末に接続するためのライトニングコネクターも装備されている。iPhoneに取り付けることで、iPhoneのバッテリーを利用することができるほか、ストレージにもアクセス可能だ。
このような脱着が自在におこなえるデザインを採用したことによって、パノラマ画像で撮影したくなるようなシーンに出会った時、すぐに画像や動画として記録できるなどのメリットが生まれたのだ。
さらに「VPai Slide」は撮影した動画をリアルタイムで流すことのできる、ストリーミング配信にも対応している。この機能はFacebookやTwitter、Youtube、WeiboなどのSNS配信を通じておこなうこともできるので、旅先の風景や、パーティーの様子を写した動画を友人とシェアすることも可能だ。
またVPaiシェアリングプラットフォームにアクセスして、「VPaiクラウド」に動画をアップロードすれば、VPaiコミュニティーに参加しているメンバーのみが閲覧できるように設定できる。ストリーミング配信でなくとも構わないのであれば、プライバシー的にはこちらの方法で友人と動画をシェアするほうが安全なケースもあるだろう。
「VPai Slide」はパノラマ撮影、アステロイド撮影、クリスタルボール撮影の3つのモードでの撮影ができる。
また撮影した画像や動画を、12パターンあるフィルターを好みに応じてかけるなど編集が可能。モノクロ表示にすることや、スケッチ風の画像に仕上げることなどもできる。
タイムラプス撮影にも対応しており、撮影者にとっての表現幅が広く取られていると言えるだろう。
元々Via Technologyは半導体メーカーであり、360°カメラなど消費者向けデバイスの開発を手掛けていたわけではない。
しかしVIAの幹部は360°カメラの開発に手応えを感じている様子だ。たとえばVIAでVPインターナショナルマーケティングを手がけているRichard Brown氏は次のように語っている。
「VIAはVPai Slideの発売によって、ウルトラポータブルタイプの360°カメラによるイノベーションの境界を拡張し続けていきます。」
「この高度統合型プラットフォーム(記者注:VPai Slide、あるいはVPaiシリーズのこと)は、この急速に成長する新市場へと素早い参入を遂げます」
こうしたコメントからは、今後もVIAが360°カメラ市場での事業展開を拡大し続けていくことに意欲を燃やしている様子が伺い知れるだろう。
「VPai Slide」のようにスマートフォンと接続するタイプのカメラは既にいくつか発売されている。
以下ではそれらの商品を紹介していこう。
Insta360が開発を手がける、4K360°動画の撮影が可能なカメラ。写真も撮影可能で、こちらの解像度は24メガピクセルと高クオリティ撮影が可能だ。
また6軸イメージスタビライゼーションを搭載しており、自撮り棒を使って撮影すれば、映画『マトリックス』に登場したようなバレットタイム撮影もできる
日本では4万2999円で発売されている。
既存の360°カメラが抱えていた、「高価格」と「多機能化による取り扱いの難しさ」という問題をクリアするべく開発された360°カメラ。
最低限カメラボールさえ持って外出すればどこでも撮影可能なコンパクトさと、スマートフォンに接続するだけですぐ使用可能な機能のシンプルさなどが特徴だ。
高価格帯のデバイスから低価格帯のデバイスまで様々な製品が出揃い、活況を呈していく360°カメラ市場。
そうした状況の中で、プロ仕様の360°カメラは要らないけれども、友達との話題作りや、旅行の軌跡を印象的な方法で記録したいと考える人などの間で、「VPai Slide」のようなスマートフォン対応型のカメラへの需要は高まっていくのではないだろうか。
参考URL:
VPai 360:VIA Launches VPai Slide 360-Degree Video Camera Platform
http://www.vpai360.com/en/2017/09/vpai-slide-launch/
VRfocus
https://www.vrfocus.com/2017/09/360-degree-video-for-iphone-users/
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