HTCは、2016年8月5日の同社のブログ記事において、独自VRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport」のリリースを発表した。



現在VIVE対応VRコンテンツは、インディーズゲーム配信プラットフォームであるSteamから入手する体制である。


Steamは本来PCゲームの配信をメインにしているので、VIVE対応コンテンツはあくまで特殊なデバイスを使う特異なジャンルであり、またノンゲームコンテンツを配信しづらい、という事情がある。


さらには、大きな市場である中国に対しては、そもそも同国ではSteamが使えないので代替措置として「Viveport」から配信していた。


以上のような状況の改善策として、HTCは中国のみを対象としていたViveportを全世界に向けて公開することを決定した。


同プラットフォームでは、おもに教育あるいは(描画アプリのような)クリエイティブコンテンツを配信する予定で、コンテンツをリリースする開発者には売上げの70%を還元する。


メーカー直轄の配信プラットフォームが公開されると懸念されるのは、直営のプラットフォーム以外ではVIVEコンテンツが販売できなくなる「囲い込み」だ。


Viveportは開発者とコンテンツを囲い込む布石ではないか、という懸念に対して同社は「開発者に多くの配信手段を提供したいだけ」と述べており、囲い込みの意図はないことを強調している。


Viveportの開発者向けベータ版はすでにリリースされており、正式版は今年秋にリリース予定である。


Viveportのリリースを発表したHTCのブログ記事

http://blog.htcvive.com/us/2016/08/introducing-viveport/


開発者向けViveportベータ版サイト

https://developer.htcvive.com/console/?_ga=1.23430650.1968384611.1467676965


参照元URL:http://uploadvr.com/htc-viveport-global/


Copyright ©2016 VR Inside All Rights Reserved.

情報提供元: VR Inside
記事名:「 HTC、独自VRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport」を今年秋に公開