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アップルのAR開発キット、「ARKit」を用いたストラテジーゲームのデモ動画が登場した。
本デモを開発したEgor Bogatov氏はマイクロソフトのエンジニアで、同氏が開発しているARアプリのデモ動画をTwitterで公開した。
For the Horde! Made with #ARKit, UrhoSharp and Mixano. pic.twitter.com/SUTfloK4Ke
—Egor Bogatov (@EgorBo) 2017年8月20日
デモ動画ではスマートフォンのカメラを通して、部屋に大量のモンスターがARによって現れる様子を確認できる。
ユーザーが画面をタップするとその箇所にポイントが表示され、モンスターはポイントに向かって移動、そしてデモの最後ではモンスターの集団がノックダウンし、ゲームが終了するという内容だ。
このデモはまだ開発段階ではあるが、ARを用いたロケーションベースゲームの可能性を示している。
従来の2D画面でのゲームのように限られた範囲内でプレイするのではなく、またVRゲームのように丸ごと異世界に移動するゲームとも異なり、ARゲームはリアル世界を舞台にする点が特徴的だ。
ロケーションベースのARゲームは、現在様々な開発者によってデモが製作されているが、先日もARKitを用いて製作したゲームのデモ動画が公開された。
こちらは部屋の中ではなく、街中を舞台にしてゲームをプレイするもので、壁に貼り付けられたQRコードをスマホのカメラでスキャンするとゲームが起動する。
すると、路上のあちこちにゲームのオブジェクトやキャラクターが表示され、プレイヤーはそれらとインタラクトしたり、地面を歩き回るキャラクター達とのバトルをプレイできる。
I've been experimenting with making ARKit artwork and games tied to a location. Looking for feedback and collaborators! pic.twitter.com/lIxnGnzoGH
—from the future (@nk) 2017年8月22日
このようなプレイ方法は「ポケモンGO」にも採用され広く世間でも認知されており、ロケーションベースのARゲームは今後数多くのタイトルが登場しそうだ。
ARKitによって、ARアプリの開発はこれまで以上に容易になるので、ARゲーム市場のこれからの展開に注目される。
ARKitを用いたゲームデモの別の例として、ゲーム開発者のLauri Rustanius氏はARゲームの「General World」を現在開発しており、複数のデモ動画をツイッターに投稿している。
「General World」はファンタジー系RPGをARによって街中に再現するもので、街中に現れた少年のキャラクターに助けを依頼される場面や、プレイヤーがいる街中に風車などの様々なオブジェクトが配置されている場面、もしくは路上を闊歩するモンスターの軍団の様子などを確認することができる。
本作はデモ段階でリリース予定などは明らかにされていないが、リアル世界を舞台にしたARゲームの可能性を感じることができる。
別の例では、アニメ「遊戯王」のカードデュエルをHoloLensを用いてリアルに再現したデモ動画が登場した。
同アニメのカードデュエルでは、カードに描かれたキャラクターが立体的に存在するかのような描写をしているが、その描写までをもARによって忠実に再現している。
本デモはMicrowaveSamというYouTubeユーザーによって公開されたもので、デッキから引いたカードがプレイヤーの前に浮いたように存在するところや、カードのキャラクター同士のバトル場面も描かれている。
HoloLensのような装着型ARヘッドセットやスマートグラスが普及するにつれて、このようなハイクオリティのAR体験も可能になりそうだ。
1985年に任天堂がリリースしたファミコンソフト「スーパーマリオブラザーズ」は、世界一売れたゲームソフトとしてギネス記録に登録されており、その絶大な知名度の高さに関して異論の余地はないだろう。
そんな同ゲームが、HoloLensアプリとしてリメイクされた。同デバイスを装着してプレイするこのゲームは、プレイヤー自らがマリオとなってAR表示されたクリボーたちを倒す一人称視点のゲームだ。
ステージを進んでいくと、AR表示されたクリボーが近づいて来る。プレイヤーは自分の視界内で親指と人差し指あるいは中指を何度か合わせると、クリボーに向かってファイヤーボールを放つことができる。
参照元:Next Reality Microsoft Developer Lets You Move a Monster Army with Your Phone
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