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市場に出回る3Dカメラはプロ向けに開発された製品が多い。その中で「Vuze Camera」は4Kの解像度をもつ高機能カメラでありながら、生産消費者向けの価格設定となっている点が特徴的だ。世界最大の家電見本市CES2017でもアワードを受賞するなど、海外では既に注目度が高いデバイスとなっている。
日本においても、国内先行発売のための資金を募るプロジェクトをクラウドファンディングサイト「Readyfor」で7月19日から開始しており、すでに目標金額を超える資金が集まっているなど大きな反響が寄せられている。
現在プロ仕様の360°カメラには、「Nokia OZO」や「GoPro OMNI」といった有名ブランドが存在するが、それぞれ約550万円、約61万円と一般的な消費者が気軽に入手できる値段設定になっていない。
対してVuzeは日本での販売価格を約9万円台に抑えることを予定している。
そしてそのような低価格帯を実現しながらも、Vuze Cameraは360°カメラとして十分なスペックを備えている。
Vuze Cameraの側部には、人間の目と同様の間隔で2×4のカメラ、つまり計8個のHDカメラが搭載されている。これにより360°動画を30fps、120Mbpsで撮影することが可能となり、視覚や深度を再現する、リアリティにあふれた立体感ある360° 3D動画の撮影が可能になっているのだ。
加えてVuze CameraにはMEMS 48Hzマイクロフォンが4つ搭載されており、3Dオーディオも動画と一緒にレコーディング可能となっている。より臨場感のある映像と共にリアルなサウンドを体感できるというわけだ。
バッテリーはフル充電時には約2時間の撮影が可能になっている。ストレージはmicroSDで、保存可能なデータサイスは容量によって異なるが、おおよそ1時間ほどは記録することが可能ではないか、とのこと。
また、Vuze Camera Appを使えばYouTubeやFacebookに動画をそのままアップロードすることも可能だ。
カラーはイエロー、レッド、ブラック、ブルーの4色が用意されており、好みに応じて好きなものを選択できる。
まず初めの改良点は、AndroidとiOSを使って録画した動画コンテンツのプレビューと、カメラ設定の露出値を変化させることを可能にしたことだ。AndroidとiOS向けのアプリケーションを導入することでこれらの機能が使用可能になる。
またMacユーザーの場合は、ほとんどリアルタイムでVRコンテンツを処理することを可能にするVuze VR Studioのベータ版にアクセスできるようになった。
さらに、Vuze VR Studioを既に使用しているPCユーザーは、数枚の画像をパッチワークのように繋ぎ合わせてパノラマ写真にする「スティッチ」を自動で行うように機能をアップデートすることが可能となる。つまり8個のカメラで撮影された画像を、1つのパノラマ写真に変換してくれるのだ。
最後の改良点は、Googleストリートビューへの投稿機能が加わったことだ。
つまりユーザーがある地点で撮影し、制作した360°コンテンツを直接Googleストリートビューに投稿することで、マップ上で他のユーザーと共有することが可能となったのだ。
Humaneyes TechnologiesはVuze Cameraにおけるソフトウェアの改良だけでなく、よりユーザーが快適に動画撮影を行えるように様々なプロダクトを開発、提供している。
たとえば現在、Vuze Camera向けの防水用ケースが発売予定だというアナウンスが流されている。
これを使えばユーザーはスキューバダイビングやシュノーケリングなどを楽しんでいる最中に、海中で360°動画を撮影することが出来るようになる。
またHumaneyes TechnologiesのCEO、Shahar Bin-Nun氏は、VRコンテンツの制作をさらに快適にするためのなんらかのプロダクト、サービスについて、来年度頭にアナウンスをする予定があることを明らかにしている。
一般向けに発売されているプロダクトの中で、高品質での4K360°動画を撮影できるVuze Cameraはとても貴重な存在だ。今後の機能アップデート、アクセサリーの充実でさらなるユーザービリティの向上が達せられることを期待したい。
参考URL:
UPLOAD VR
https://uploadvr.com/new-enhancements-360-degree-vuze-camera/
Humaneyes technologies
http://www.humaneyes.com/
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