- 週間ランキング
大型スーパーマーケットで買い物する時、買いたいモノを探すのに一苦労した経験は誰にでもあるだろう。こうした苦労を解消するARKitアプリのデモ動画が公開された。そのデモ動画では、買いたいモノにたどり着くまでの方向がスマホ画面にAR表示されるのだ。
同アプリを開発したのはARデザイナーのBruce Vang氏なのだが、アプリの詳細な説明は公表していない。しかし、デモ動画から推測できる同アプリの基本仕様は、以下の通りである。
スーパーマーケット業者が行う商品陳列位置情報の登録は、定期的に更新して常に最新の状態を保っておけば、商品の配置転換を行っても買い物客に周知することができる。また、特売品の陳列位置を登録すれば、マーケティング・ツールとして同アプリを活用できるだろう。
デモ動画ではスーパーマーケットでの買い物というユースケースが示されているが、同アプリの応用範囲はショッピングモール、デパート、スポーツ競技場での座席の案内といった幅広いものが想定できる。
同アプリの唯一の難点は、歩きスマホを誘発してしまうことだろう。そうは言っても、同アプリの実用性は絶大なものがある。そして、同アプリのようなARナビゲーションアプリを知ってしまったユーザーは、近い将来リリースされるであろうAppleが開発するスマートグラスが欲しくなってしまうはずだ。
ARKitで開発されたARアプリのデモ動画は、本メディアでは既に多数紹介している。そうしたARアプリには、ゲームアプリがあるのはもちろんのこと、本記事で紹介したような日常生活で役立つ実用的アプリも多数ある。以下では、そんな実用的ARKitアプリを紹介する。
本記事で紹介したナビゲーションアプリによく似ているアプリには、本メディア2017年7月24日付の記事で紹介した行先までの道順を矢印でAR表示するマップアプリがある。
ARKit + CoreLocation, part 2 pic.twitter.com/AyQiFyzlj3
—Andrew Hart (@AndrewProjDent) 2017年7月21日
同アプリは、ARKitとユーザーの現在位置を取得するフレームワークであるCore Locationを活用している。本記事で紹介したショッピング・ナビゲーションアプリもCore Locationを活用しているように思われる。
本メディア2017年2017年7月24日付に記事では、家具の配置をAR表示するアプリも紹介した。
Been playing around with #ARKit lately and I'm really impressed with it! I built a little tool for laying out rooms pic.twitter.com/oughpP2Oxk
—Asher Vollmer (@AsherVo) 2017年7月21日
AR技術を使うことで家具を購入する前に室内に配置したときの様子をチェックすることができるので、サイズや他のインテリアとの統一感で悩んでいるユーザーの助けとなる。
同アプリには、「もしここに幅2メートルのソファを置いたら、部屋を狭く感じるだろうか?」「幅3メートルでも置けるだろうか?」と調整しながら家具をバーチャルに配置する機能も実装されている。さらに、複数のARオブジェクトを同時に表示している。最大でいくつのオブジェクトを表示できるかは不明だが、一つの家具だけでなく複数の調和を見ながら部屋の模様替えをしたいときにも、非常に役に立つだろう。
以上のような今まではユーザーの想像力でアプリの機能を補完していたタスクに関して、ARアプリだけで実行できるようになる日がおそらく年内には来るのだ。もしかしたら、ARKitは「VR元年」に匹敵するか凌駕するほどのイノベーションを起こすのかも知れない。
スーパーマーケットに関するARKitナビゲーションアプリのデモ動画を紹介したUploadVRの記事
https://uploadvr.com/arkit-app-locates-items-supermarket/
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.