シミュレーションゲームというジャンルは「シムシティ」や、「シムズ」など、昔から多くのタイトルが存在しますが、最近では物理演算の質が高まったおかげでユニークなタイトルも登場しています。

例えば、外科医になりきってプレイできる「Surgeon Simulator」はエッジの利いた物理演算で何でもありのオペを楽しめたり、バグったヤギになりきって遊べる「Goat Simulator」は物理演算のバグったヤギになって人の住まう町で暴れたり吹き飛ばしたりできます。

物理演算の精度が上がったおかげで、グラフィックなどがチープでも物体が柔らかいのか、固いのか、重いのか軽いのかがゲーム内でつかんだり投げたりするだけですぐ認識できるようになったのです。

この恩恵はもちろんVRゲームの没入感にも活きていて、先ほど紹介した「Surgeon Simulator」はVR対応バージョンも人気でトップセールを記録しています。

今回はそんな大人気の物理演算のシミュレーターゲームの一つ、「Tabletop Simulator」が最近VRにも対応したということで、その魅力に迫っていきたいと思います。

「Tabletop Simulator」とは!

「Tabletop Simulator」はどんなゲームなのか?それを一言でいうと、テーブルとゲームは用意した!あとは好きに遊べ!という感じの内容のゲームです。

早期アクセスとして登場し、2015年6月6日に正式リリースとなった本作ですが、ゲームを始めると画面いっぱいに卓上が広がり、メニューを押せば好きなボードゲームやカードゲームを選ぶことが出来き、好きなゲームで遊ぶことが出来るようになっています。

ここまで話すと、「あぁよくあるボードゲームのまとめられたミニゲーム集みたいなやつか」と思うかもしれませんが、それが全く違った楽しみかたもできてしまいます!それは下の項で紹介します!

使い方はあなた次第!無限の可能性を秘めたサンドボックス系ゲーム!

本作はゲームジャンルでいえば、ボードゲームのデジタル移植版になると思うかもしれません。

しかし、ただのボードゲームが遊べるPCゲームではないのです!本作をゲームジャンルで分類するとボードゲームなどではなく、サンドボックスあるいは、シミュレーターというジャンルに分類されます。

物理エンジンを使い、高いリアリティで再現された卓上の上にオセロ盤や囲碁盤あるいはそのほかのボードゲームやトランプをおいて、遊ぶことはもちろんできます。

しかし、本作はそれを無視して駒を投げたり、テーブルをめちゃくちゃにして遊ぶことや、テーブルをひっくり返してちゃぶ台返しをしたり、違うボードゲームの駒を持ってくることなんかもできてしまうのです!

他のボードゲームのPC版と違い、ルールに沿った動きしかできないチェス、というわけではなく、マウスや、VRであればモーションコントローラーで駒を掴み自由に設置したり投げたりできるので、ルールに沿って戦うことも無視してぐちゃぐちゃにすることもできてしまうのです!!

そんな本作にはまさに、サンドボックスという「マインクラフトを代表とするような」砂場の様に、ゲーム上にフィールドを用意して、目的があるわけでもなく自由に遊ぶことが出来るゲームジャンルがぴったりはまっていると思います。

何でもありの卓上で、ゲームをルールに沿って遊ぶもよし、オリジナルのルールや、チェス盤で将棋を遊ぶなんてこともできちゃうのです!まさに遊び方はユーザーの数だけ存在します!

遊戯王もできちゃう!?何でもありのファンメイドMODがヤバイ!

本作の魅力は、ルールを度外視した新しい遊び方で崩れたボードゲームで遊べるというだけではなく、追加パッケージやファンが作った新たなカードゲームやボードゲームをダウンロードし、実際に遊ぶことが出来るという点にあります。

「Tabletop Simulator」を販売するPCゲーム販売プラットフォームSteamには、そんなファンが制作した新しい追加データを投稿できる、Steamワークショップという機能が存在します。

これにより、誰でも簡単にワンクリックでファンの制作したMODと呼ばれるゲームの追加データをダウンロードできます。

ファン製のもなので、インターネットで話題になったネタを題材にしたものや、遊戯王やポケモンカードなど、著作権的にかなり際どいゲームも高い物理演算と没入感で実際にカードを触っているかのような感覚で遊べちゃいます!

デフォルトのボードゲームでもそれなりに遊べる量もありますが、さらに「Tabletop Simulator」を楽しみたいという方はsteamワークショップをのぞいてみましょう!新たな可能性が広がります!

PCでもVRでも!最大10人で遊べるクラスプラットフォーム!

ボードゲームやカードゲームは2人~4人、コンピューターゲームが登場する前に今ではドラクエの様に自動でダメージ計算をするような複雑なロールプレイをテーブルでやっていました。

そんなTRPG(テーブルロールプレイングゲーム)を遊ぶにはゲームのダメージ計算やストーリーを決めて進めてくれるゲームマスターがプレイヤーの他にも必要になり、多くプレイヤー人数が必要になります。

本作では、世界中のプレイヤーとオンラインで遊ぶことのできる、マルチプレイモードが用意されています。

こちらはVRモードでもマウスとキーボードで遊ぶPCのモードの人とも遊べるクロスプラットフォームに対応しているので、VRを持ってない人でもPCで一緒に遊ぶこともできますし、勿論その逆もできます!

もちろんボイスチャットも内蔵していますので、遠くに住む友達や、オンラインゲームで遊ぶ顔も知らない友達なんかと実際に合ってボードゲームをしているような距離感を感じさせない没入感で遊ぶことが出来るのです!!

本作を遊べば、ボードゲームのみらいのカタチを体感できると思います!!

「Tabletop Simulator」のおすすめの楽しみ方をご紹介!!

ここからは筆者がおすすめの「Tabletop Simulator」の楽しみ方をご紹介します!

まずは「Tabletop Simulator」を遊ばない!なんで?と思うかもしれませんが、「Tabletop Simulator」のボードゲームを楽しむには程よく疲れた深夜に遊ぶのが一番いいのです!これはマジ!

「Tabletop Simulator」以外のゲーム!例えばFPSやRTS、格闘ゲームなどの白熱のゲームで戦友ともいえるSteamのフレンドをたくさん作っておきましょう!フレンドとゲームをする際にお勧めなのが「discord」という通話アプリ。

日本ではskypeやラインなどのメッセンジャー、通話アプリが人気ですが、PCゲームで遊ぶためにPCへの負荷が少なく抑えられている「discord」は通話の遅延やノイズが少なく、ボイスチャット機能がないVRオンラインゲームで遊ぶときにもおすすめです!

discordでフレンドとおしゃべりしながらゲームで楽しんだ後、「Tabletop Simulator」をお勧めしましょう!あとは、Steamワークショップで好きなボードゲームを入れておしゃべりしながら、ボードゲームで楽しみましょう。

有志の方が作ったワークショップのボードゲームの中で日本語対応のものをまとめたリンク集はこちらにあります!

日中の仕事後のゲームで程よくほぐされたタイミングでグダグダたのしむボードゲームは本当に笑いが生まれて、オンライン上の友達との輪も深まることでしょう!

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情報提供元: VR Inside
記事名:「 遊戯王もできる?!VRボードゲーム「Table Simulator」とは?