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VR元年から比べて、VRはかなり身近なものになったように思えますが、実際のところどうなのか?
VRInside編集長であるVR店長がVRメディア運営を通して感じているVR普及の現状とVRのこれからについてざっくりまとめてみました。
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2016年以前は現在のように手頃なVRゴーグルもなく、気軽に体験することもできなかったので、ごく一部の人間しか「VR(バーチャルリアリティ)」の存在を知りませんでした。
一般人がVRを目にする機会があったとしてもせいぜいSF映画などの中だけで「VR」と聞いても、よくわからないという人がほとんどだったと思います。
しかし、2016年のVR元年を皮切りにこの状況がガラリと変わりました。
と主要なVRゴーグルやコンテンツ、施設が2016年以降に続々と登場したのです。
と、VRは2016年以降、広く認知・普及が進みました。
今では「VR」のことを知らない人の方が少なくなったくらいです。
日常生活の中で「VR」に触れる機会は増えましたが、
「個人レベルで普及してるか?」
と考えると、まだまだ弱いと思います。
VR業界外の人に
「VRゴーグル持ってる?」
と聞いても「持ってる」と答えるのはごく少数です。
私も友人30人程にと聞きましたが、「持ってる」っと答えたのは二人だけでした。
このように、社会的規模で考えるとVRの普及は進みましたが、個人レベルで考えるとVRの普及はまだまだであることが窺えます。
個人レベルでVRの普及が進んでないと言っても、VRに興味がない人が多いというわけではありません。
VRを目にする機会も増え、VR興味を持っている人はかなり多いです。
ただ、VRを始めるまでの手間に敷居の高さを感じてる人が多いようです。
VRゲームなど魅力的なVRコンテンツが多数登場していますが、目を引くVRコンテンツのほとんどは、
といった高性能モデル対応のものばかりです。
高性能というだけあって、価格帯も決して安いものではありません。
一番手頃と言われているPSVRを例に挙げると、
と機器を揃えるだけでも結構なお金がかかってしまいます。
このVRゴーグル本体以外に対応機器を揃えないといけない手間と、導入するための価格の高さが個人でのVR導入を躊躇わせているようです。
ここまでざっくりVR普及の現状について紹介しました。
ここからはVRの現状を踏まえ、VRはこれからどうなっていくのかをざっくり紹介します。
VRはこれから、一体型VRゴーグルが主流になっていくのではないかと考えています。
一体型VRゴーグルはスマホなどの外部機器を必要とせず、本体だけでVR体験ができるVRゴーグルです。
一体型VRゴーグルは
というメリットがあり、個人でVR導入をためらう原因となっていた
という部分を大きく緩和しています。
2018年は一体型VRゴーグルの開発が特に盛んで、4月に行われた「コンテンツ東京2018」でも一体型VRゴーグルを出展している企業が多数いました。
すでに高性能VRゴーグルをリリースしているOculus、HTCもそれぞれ一体型VRゴーグルの開発を行なっています。
HTCの一体型VRゴーグル:Vivr Focus
まさに2018年は「一体型VRゴーグル戦争」となるでしょう。
今後リリースされる一体型VRゴーグル次第で、個人へのVR普及に大きく影響を及ぼすことは間違いないでしょう。
2018年4月にスピルバーグ監督によるVRをテーマにしたSF映画「レディ・プレイヤー1」が公開されました。
ということもあり、かなりの注目を集めています。
「レディ・プレイヤー1」の内容はVRワールド「オアシス」を巡ってVR世界で仲間協力して巨悪に立ち向かうというもの。
VRワールドを主軸に展開される映画なので、この「レディ・プレイヤー1」をきっかけにVRがさらに認知されるのは間違いないでしょう。に合わせて、VRワールドというものに注目が集まるかと思います。
VR ChatをはじめとしたVRソーシャルサービス(VR SNS)もこれからのVR普及に大きく関わってくると考えています。
映画「レディ・プレイヤー1」でも「オアシス」という広大なVRワールドで他のユーザーとコミュニケーションをとったり、ゲームを協力プレイしたりと自由に楽しむ様子が描かれています。
「レディ・プレイヤー1」を通してVRは他者とのコミュニケーションもリアルに楽しめる、という新たな魅力を知る人も多くなることでしょう。
実際に、バーチャルYoutuberのミライアカリがVR Chatを紹介し魅力を伝えたことにより、日本のVR Chatユーザーが増えるという現象も起こっています。
さらに、大手SNS会社「Facebook」もソーシャルVRアプリ「Facebook Spaces」の開発を進めています。
FacebookやTwitterなどのSNSサービスが大人気になったのと同じように、VR SNSが広まり、かつ一体型VRゴーグルで気軽に楽しめるようになったら、相乗効果で爆発的にVRが普及されていくのではないでしょうか。
「VR SNS」はこれからも要チェックです。
VRが楽しめるVR体験施設が全国に続々と登場しています。
VR体験施設での普及は進んでいくと思います。
ハイクオリティなVRアクティビティを提供しているVR ZONEはすでに全国20ヶ所に店舗を展開しています。
また全国のネカフェにもVRゴーグルの導入が進められています。
このようなVR施設はVRゴーグルを持ってないユーザーが手軽にVRを楽しむことができるので、今後も伸びていくことでしょう。
一般家庭ではなく、企業や教育期間でVRの活用は進んでいくかと思います。
先日も富士通がVRに対応した医療教育に役立つシステムをリリースしています。
[関連記事]VRでも活用可能!富士通が心臓の挙動を学習できる「Heart Explorer」を販売開始
不動産業界においても、部屋の内見やリフォーム後の部屋のシミュレーションなどで活用が始まっています。
コンテンツ東京2018でも企業向けのVRコンテンツを出展しているブースがあったくらいです。
このように私たちの目に見えない、知らないところでもVRの普及進んでいくでしょう。
いかがでしたでしょうか?
私なりのVR普及の現在とこれからについてざっくりまとめさせていただきました。
あくまで個人の見解・感想なので、参考程度にしてもらえればと思います。
VRは本当に楽しいものも多いので、これからもっともっと普及して欲しいですね。
ひとまずは一体型VRゴーグルに注目ですね。
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