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機種によって測位時に生まれる誤差の程度は異なるが、スマートフォンに内蔵されたGPSを使えば端末の現在位置をかなり高い精度で知ることができる。そのGPSとマップを組み合わせて道案内をしてくれるアプリを利用しているというスマートフォンユーザも多いはずだ。
公式サイトの情報によれば世界中で2億人以上のドライバーが利用するというナビゲーションアプリ『GPS Navigation &Maps Sygic』。このナビゲーションアプリが、AR機能を使ったガイド表示に対応したという。
What would you say to have this #AR feature in our app? #AugmentedReality#arkit#Technologypic.twitter.com/lhOuZdYXGt
— Sygic (@SygicOfficial) 2017年6月9日
Sygicのアプリに新しく追加されたAR機能は、GoogleのTangoやAppleのARKitのような特別なARプラットフォームを必要とするものではない。
この機能はスマートフォンのカメラとGPSを使って実現したもので、地図ではなく現実の風景の上にルートが表示される。
ARによるルート表示のメリットは、非常に直感的なことだ。
ナビゲーションアプリの場合は自分の向いている方向を表示してくれる(または自分の向きに合わせて地図が回転する)ので、向いている方向が分からなくなってしまうことが少ないが、それでも地図を読み取るのが苦手な人はいる。
AR機能を使えば目の前の風景に直接ルートが表示されるので、地図と自分の居る場所を照らし合わせるのが苦手な人でも簡単に使うことができる。
また、一般的なナビゲーションアプリの画面を見る場合に比べて安全性も向上するだろう。スマートフォンを見ている間も背景には現実の風景が映っているので、何か変化があればすぐに気づくことができる。
運転中に長時間カーナビの画面を見ることはないだろうが、一瞬であっても道路状況が見えなくなる瞬間を無くすことで標識を見落としたり、危険な状況への対応が遅れたりすることを避けられる。
SygicのCEO、Michal Stenclは
「新しいARの機能は、単に真新しいものであるというだけではありません。
あなたが大切な人や友人と、あるいは一人で車に乗っているときの運転をより安全なものにするためにデザインされています」
とコメントしている。
動画を見るとSygicのアプリによるAR表示はカーブなどでずれることがあるものの、かなり正確なようだ。
GPS Navigation &Maps Sygicのアプリ自体は無料でダウンロードできるが、Real View Navigationと呼ばれるこのAR機能はアプリ内での購入が必要だ。
金額は9.99ユーロ(1,290円)となっている。
調査結果を見ても、スマートフォンのナビゲーションアプリやマップアプリを利用するユーザは多いようだ。
2015年にアメリカで行われた調査では、スマートフォンユーザの67%がターンバイターンのナビゲーションアプリを運転中に使用することがあると答えたという。さらに、31%は頻繁にナビゲーションアプリを使うと答えている。
AR機能によってカーナビやナビゲーションアプリを見るために道路状況を見られない時間が減ることで、事故の防止や軽減に繋がるだろうか。
外が暗い夜限定の機能になってしまうが、Sygicのナビゲーションアプリでは自動車のフロントガラスにナビゲーションを表示する機能がある。
この機能はスマートフォンの画面を明るくしてガラスに反射させるだけのシンプルなものなのだが、運転中にスマートフォンを見るよりもアプリの確認をしやすくなり、安全性を高めることが期待できる。
AR技術が発展すればスマートフォンの映像にルートをAR表示するだけでなく、ドライバーのサングラスや自動車のフロントガラスに直接情報を表示できるようになるだろう。
そうしたアプリが作られれば道路から目を離す必要がなくなり、さらに交通事故を減らすことに繋がるはずだ。それまでは、スマートフォンを使ってAR表示が可能なSygicのアプリを使うのも良いかもしれない。
参照元サイト名:Sygic
URL:https://www.sygic.com/gps-navigation
参照元サイト名:GPS World
URL:http://gpsworld.com/sygic-incorporates-augmented-reality-into-gps-navigation-app/
参照元サイト名:Google Play
URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sygic.aura
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