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VRアニメーション”Raising A Rukus”がGear VRで視聴できるようになった。
Oculus Storeからダウンロードすることが出来、価格は390円。
対応プラットフォームはGear VRだが、Galaxy S8およびS8+には現在のところ未対応(後日対応予定)
対応言語は英語のみとなる。
Raising A RukusはVirtual Reality Companyが制作したVRアニメーションで、ファミリー向けのアクション、アドベンチャー作品だ。
主人公である双子の兄弟、AmyとJonas、そして彼らのペットであるやんちゃな性格の犬、Rukusが有史以前の恐竜時代にタイムスリップする。
視聴者は駆け回るRukusの姿、次々と現れる骨の恐竜、荒れ狂う川を渡りながら、物語がやがてRukusが抱くある一つのプランにたどり着くのを目撃する。
プロデュースはRobert Strombergによるもので、「アバター」のプロデュースを務め、過去に2回アカデミー賞を受賞している敏腕プロデューサーだ。
彼は本作のリリースに際して以下のようにコメントしている。
著名なスタジオやプロデューサーが参加することで、VR映画は今後ますます進化を遂げそうだ。
Raising A Rukusには、従来の映画にはなかった新しいストーリーテリングの手法が採用されている。
それは”Branching Narrative”といい、ユーザーの選択によって物語の進行が変化する、というものだ。
RPGなどで選択肢によってゲームの展開が変わるように、Raising A Rukusのストーリーも視聴者のインタラクションによって展開が変化する。
物語の特定の部分において、AmyもしくはJonas、どちらかのキャラクターの冒険を選ぶことが出来、視線で選択肢を選ぶことができる。
映画館のように大人数で一つの画面を共有するのではなく、VRという視聴者にパーソナライズされた方法だからこそ可能になる新しい映画の鑑賞方法は、これからの映画の将来の可能性を感じさせてくれる。
Raising A RukusはGear VRユーザーなら誰でもダウンロードして視聴することが出来るが、ロサンゼルスにあるIMAX VRセンターでも鑑賞することができる。
IMAX VRセンターとはカナダのIMAX社が運営するVR体験施設だ。
内部は体験ポッドと呼ばれる個室スペースで仕切られており、視聴者はそこで様々なVRタイトルを体験できる。
常設されている機器はHTC ViveやOculusRiftをはじめ、これら2つよりもハイスペックであるStarVRも備えている。
IMAX VRセンターは現在パイロット版であり、ロサンゼルスのみで運用されているが、今後は日本も含め全世界規模での展開を予定している。
ロサンゼルスでのIMAX VRセンターの体験レポートは本メディアでも扱っている。
今後、VRを使用した映画の認知度が高まり、数多くの作品が制作されることによって、このようなハイクオリティのVR体験施設も数多く登場することが予想される。
VRだからこそ可能な新しい映画体験によって生み出される新しいジャンルに、今後も注目していきたい。
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