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本作はShow Must Go Onをプレイした感想を紹介したい。
「Show Must Go On」(ショウ・マスト・ゴー・オン)は、ステージに立ち、ドラムを叩いたり、ダンスを踊ったり、とステージの上で様々なアクションを行える音ゲー・アトラクションだ。
英語であり、日本語には今のところ非対応だが、「Beatmania」や「ダンス・ダンス・レボリューション」などをプレイしたことのあるユーザーなら、問題なく直感的にプレイできるだろう。
通常の音ゲーは、流れてくる譜面に対してとるアクションが少ないが、本作はドラム、ダンスなど様々なアクションを取れるのが特徴。
これにより、ただ単に譜面に対してアクションをとる、という「ゲーム」ではなく、ステージの上にいる「ライブ」に参加するような一体感が出ることに成功している。
また、VR対応のため、言わずもがな身体をたくさん動かすことになる。すべてがボタン操作やスマートフォンのタッチ・スライド移動で行うリズムゲー・音ゲーも多いが、身体を動かすからこそ、音楽の内包する肉体性を享受できる、というと点はすごい大きい。
若干視野が狭く、高難度のステージできちんと得点を獲得するのは慣れが必要だと感じたが、筆者のリズムゲーの下手さ、不慣れもあるだろうし、大目に見るべきであろう。
とは言え、無理やりな視点遷移や、トラッキングに目立った違和感もなく、VR酔いも起こりづらいと思う。そういう意味ではVR慣れをしてないユーザーにも優しい設計だ。
「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」は、観客席からの眺めだが、本作はステージからの視点でゲームを楽しめるのが特徴。
コンサート、ライブ、ギグ…。呼び方は色々だが、ステージの内部からから客席やステージを観る、というまさに、プレイヤー主観での臨場感を楽しめるというわけだ。
筆者も音楽を嗜む身として、舞台に立つ事がしばしばあるのだが、ステージに立つときの緊張感、いくばくかの不安…そして何よりも高揚感を再現してくれるように感じた。
グラフィックは流石に超美麗!というほどではないのだが、VRでヘッドマウントディスプレイをつけてプレイすると、十分な臨場感を感じると思う。
トレーラーを観て頂けるとわかるが、楽曲のクオリティも高く、近年の洋楽のトレンドをカジュアルにデフォルメしたかのような多彩な楽曲を楽しむことができる。
ロック/クラブ系の楽曲が多いなか、ラテン/ジャズのような楽曲もあり、16ビートのグルーヴして粘るベースラインやリズムパターンを楽しむことができるのが特に嬉しかった。
難易度の高い楽曲は最初ロックされているが、おそらく高得点をとることで少しずつアンロックされていくはずだ。
アーリーアクセス版だから仕方ないといってはそれまでなのだが、正直、動作が不安定な点が多く、楽曲をプレイしてる最中に、楽曲だけが流れ、映像が止まってしまったり、アプリを再起動しようとしても、「アプリはもう起動しています」というアラートが表示され、Ctrl+Alt+F4を押してタスクマネージャを表示しなくてはいけないことが多かった。
(余談だが、VRゲームの不具合は大概、トラブルシューティングを行うよりも、PC本体の再起動が一番てっとり早く解決することが多い。)
Steam Storeでの評価は、6件中全員が「好評」と、良好だが、これは無料時の評価のユーザーもいる。確かにゲーム内容やグラフィック、楽曲には致命的な欠落はないため、動作の不安定な点は一刻もはやく改善してほしい点だ。
動作が安定すれば、980円という価格も十分見合った内容になると思われる。
Show Must Go Onとは「(たとえトラブルがあったとしても)幕が上がったら、ショーを続けなくてはいけない」という諺だ。イギリスのロックバンド、QUEENの楽曲でも有名だし、X JAPANの故・HIDEが作曲した「MISCAST」の作中にも使われている。「スタミュ」の第2期OPで浦島坂田船が歌う同タイトルもある。
ゲームはリリースされた。アーリーアクセス版の評価はトラブル解決後に第一印象を覆すことは少ない。本稿ではゲームの魅力をなるべく漏らさず伝えたつもりだ。一刻も早い修正を望みたい。
タイトル | Show Must Go On |
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ジャンル | 音ゲー |
開発元 | NiVision |
パブリッシャー | NiVision |
リリース日 | 2017年3月9日 |
URL | http://store.steampowered.com/app/604300/Show_Must_Go_On/?l=japanese |
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