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皆さんは、はてなブックマークをご存知でしょうか?はてなブックマークは、オンラインにブックマークを保存・公開することで新しい体験ができる、ソーシャルブックマークサービスです。今日はそんなUGC(UserGeneratedContents)事業を中心に展開し、日本のUGCサービス市場をリードしてきた株式会社はてなの決算をざざっとみてきたいと思います。
※引用・参照元:
2017年7月期通期決算説明資料:https://goo.gl/X9G8oK
IR情報:http://hatenacorp.jp/ir/
まずは決算のハイライトから見てみましょう。
<売上> <粗利>
売上は2割増でなんと粗利については50%増とかなりの好決算となっています!
直近4年の売上、利益、利益率のグラフもみても綺麗な右肩上がりの推移で倍々ゲームではないですが堅調に業績をストレッチされているのが見て取れます。
ではその要因はいったい何なのか?はてなの事業は大きく3つに分かれていて、はてなブックマーク・はてなブログ等のコンテンツプラットフォーム事業、ブログメディア構築やネイティブ広告の提供等のコンテンツマーケティング事業、はてなのサービス提供で培った技術やノウハウなどを活用した受託サービスのテクノロジーソリューション事業で成り立っていますので各事業にフォーカスしてみていきましょう!
まずはコンテンツプラットフォーム事業です。こちらははてなブックマーク、はてなブログ、はてな人力検索、はてなキーワードのコンテンツ提供を行っており主な収益はコンテンツに貼ってある広告や課金コンテンツからの収益となるようです。
そうなると大切なのはやはりユーザー数の拡大になってきますが、ユーザー数とユニークブラウザ数ともに堅調に伸びています。特にユニークブラウザ数はユーザーの伸び率を超える勢いで伸びておりサイト利用数自体も増えていることが見て取れます。
となると、やはり売上自体もそれに応じてやはり好調で昨年度比でも2割以上伸びています!
次にコンテンツマーケティング事業です。こちらは企業のブログメディアを構築するサービスが中心の事業になっています。
この事業については昨対で運用件数増加およびリニューアル案件も多くこちらが売上増の要因となっています。
そして最後にテクノロジーソリューション事業になります。
こちらは私も想像していませんでしたが、様々なソリューション提供を行っておりこれまた事業自体もそれぞれ好調のようです。
まず、サーバー監視システムですがこちらは導入企業も皆さんが知っている大企業も多く好調なサービスです。しかも価格自体も非常にやさしいサービスになっているようです。はてブのイメージ一辺倒だったのでサーバー監視システムの提供をしていたのが意外でした。。。
ご興味のある方はこちらから➡https://mackerel.io/ja/
次は・・・なんと、マンガビューワーの開発提供です。このサービスはすでに「少年 ジャンプ+(プラス)」に採用されており、「となりのヤングジャンプ」にも採用が決定しています。そして・・・ビューワーに掲載する広告の運用販売に取り組み収益化支援なども行っているようです。
こちら規模はまだ小さいですが今後の規模拡大次第では大きな収益を上げていきそうなサービスです。
最後がゲームに関する受託開発です。しかも受託タイトルがまた人気のビッグタイトルになっています。この実績をもってあらたなタイトル開発も取っていく形になりそうですね!
そしてこちらがテクノロジーソリューションの売上になります。規模としてはマーケティングソリューションとほぼ変わらない規模間です。
ざっと各事業の数字をみてきましたが、安定した柱としてのはてな関連サービスでも堅調に売り上げ規模、利益ともに伸びており、そこから派生したあらたな事業についてもこれからさらに伸びる可能性がある状況です。特に第3の事業としてのテクノロジーソリューションについてはまだまだ勢い衰えることなく伸びていきそうですね。。。
まあ、それが可能なのは根幹のはてな関連サービスがしっかり伸びているからなんですが!
来期以降は今後を見据えたサービス基盤の刷新と人材に投資をある程度かけていくようです。なので直近では増収・減益傾向になりそうです。しかし、そこが一旦落ち着いたのちに一気に増収増益傾向にシフトしていきそうな「株式会社はてな」でした!