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Toyota City, Japan, Sep 19, 2022 - (JCN Newswire) - スポーツランドSUGOでSUPER GTの第6戦が行われました。スタート時のドライ路面が途中から降り出した雨でフルウェットに、そしてまた乾いていくというめまぐるしく変わる路面状況に翻弄されるレースとなる中、立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO GR Supra 38号車が4位でフィニッシュしました。GT300クラスではこのコンディション変化とピット戦略が見事に合致した2号車が独走で優勝。GR86に初勝利をもたらしました。
SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」が9月17日(土)、18日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。全8戦で競われている2022年シーズンのSUPER GTも今大会を含め残すところ3戦。シーズンフル参戦車両は、次戦第7戦ではサクセスウェイトが半減、最終戦はノーウェイトとなるため、今大会が最もサクセスウェイトの重いレースとなります。今大会の舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の山中にあり、「魔物が棲む」と言われるアップダウンの激しい難コース。今季はタイトル争いもまだ大きくポイント差が開いておらず、終盤戦へ向け、GRスープラ勢の活躍に期待がかかりました。
予選
17日(土)気温は26度、路面温度31度ながらやや蒸し暑いコンディションの中、午後2時半よりノックアウト方式の予選が行われました。
Q1では、ランキング7位につけるau TOM'S GR Supra 36号車が、一旦コースに出たものの車両不調に見舞われすぐにピットへ戻ってきてしまいました。再調整の後コースへ復帰しましたが、調子は戻らず、アタックを断念。ノータイムに終わり、決勝は最後尾からのスタートが確定しました。
このセッションでは、今季不運なレースが続きサクセスウェイトが軽い38号車の石浦が1分9秒905の好タイムで3番手。前大会鈴鹿でGRスープラ勢最上位の3位表彰台を獲得し、ランキング6位へ浮上したDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車の関口雄飛が4番手タイム。国本雄資のADVAN GR Supra 19号車が7番手に入り、GRスープラは3台がQ2への進出を決めました。
第4戦で初勝利を挙げランキング2位につけるKeePer TOM'S GR Supra 37号車は、宮田莉朋が重いサクセスウェイトながら健闘を見せましたが、コンマ1秒及ばず10番手。開幕戦で勝利を挙げサクセスウェイト60kgのENEOS X PRIME GR Supra 14号車は山下健太のアタックも12番手に終わり、Q2進出はなりませんでした。
Q2では、今季予選で圧倒的な速さを見せている19号車の阪口晴南が、セクター1からセクター3までファステストタイムを更新する速さを見せ、最終セクターで遅い車両に引っかかるという不運はあったものの、既存のコースレコードを破る1分9秒627という素晴らしいタイムを叩き出し、見事チームとしては今季4度目、自身今季3度目となるポールポジションを獲得しました。
SUGOでは通算3勝を挙げているベテラン立川がアタックした38号車は、19号車のタイムには及ばなかったものの、2番手タイムをマーク。GRスープラが最前列グリッドに並んで決勝レースをスタートすることとなりました。
中山雄一がQ2でのアタックを担当した39号車は6番手。3番手のMOTUL AUTECH Z 23号車が4グリッド降格となるため、決勝レースは5番手グリッドからのスタートとなります。
GT300クラスでは、Q1は2グループに分けて実施。A組では新田守男がアタックしたK-tunes RC F GT3 96号車が4番手、松井孝允のHOPPY Schatz GR Supra 25号車が6番手。吉田広樹の埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車が8番手でQ2へ進出。apr GR SPORT PRIUS GT 31号車はアタック中にコースアウトを喫し惜しくも10番手。シェイドレーシング GR86 GT 20号車が12番手、HACHI-ICHI GR Supra GT 244号車が14番手でQ1敗退となりました。
Q1のB組では堤の2号車が2番手と好タイム。吉本大樹のSyntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が6番手でQ2進出。織戸学がアタックしたapr GR86 GT 30号車は僅か0.034秒及ばず9番手でQ2進出を逃すこととなりました。
Q2では高木真一がアタックした96号車がトップタイムをマークしましたが、予選後の車検でサクセスウェイトの重量違反と判定され、予選タイム抹消。これにより、3番手タイムをマークしていた河野駿佑の60号車が最前列2番手グリッド。野中誠太の25号車が6番手、川合孝汰の52号車が7番手、加藤の2号車が13番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなりました。
決勝
18日(日)、朝は好天に恵まれていたものの、昼頃には薄曇りとなった空の下、気温27度、路面温度33度ながら湿度75%と蒸すコンディションで午後2時に、84周の決勝レースがスタートしました。
国本がスタートを担当したポールポジションの19号車は、序盤ペースが上がらず、1周目に3位へ後退。これをかわした2番手スタートの38号車立川が首位に立ちました。
1周目からクラッシュ車両によるセーフティカーが出され、4周目に再スタート。スタートから20分ほどが過ぎたところで雨が降り始め、その雨脚は徐々に強くなっていきました。
この路面変化に、各チーム異なる戦略で対応。5位を走行していた関口の39号車が14周を終えたところで真っ先にピットへ向かい、レインタイヤに交換。トップの38号車も次周にピットインし、その後、次々に他の車両もタイヤを交換していくと、先にピットインした作戦が奏功し、38号車が首位、39号車が2位に浮上しました。
その後、雨脚が強まる中で各車はドライバーチェンジと給油のためにピットへ。タイヤはレインのままで走行を続けましたが、レースが折り返しを過ぎる頃には雨がほぼ止み、走行ライン上も乾いていきました。ここでも各車タイミングを読んで今度はスリックタイヤへと交換。この3度目のピットを終えた時点で、石浦の38号車が4位、中山雄一の39号車が6位を走行。終盤に再び小雨が降り始めましたが、上位勢はスリックのまま走り続け、38号車が4位でフィニッシュ。39号車は6位。37号車が9位、最後尾から追い上げた36号車が10位でポイント獲得を果たしました。
GT300クラスでは、13番手からスタートを切り、雨が降り始めてすぐにレインタイヤへと交換する作戦を採った2号車が、スタートドライバーの加藤のままドライバー交代義務のぎりぎりまで走り続ける作戦を採り、これがちょうどスリックタイヤへの交換タイミングに合致したことで、中盤以降はトップを独走。2位以下を全車周回遅れにする速さを見せて初優勝。今季よりSUPER GTのGT300クラスに参戦したGR86に、デビューイヤーでの初勝利をもたらしました。
予選でタイム抹消となり、最後尾からの追い上げを強いられた96号車も見事な走りを見せ、18ポジションアップの9位でポイント獲得。25号車が10位に入り、今季初ポイント獲得を果たしました。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/supergt/release/2022/rd06-race/
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
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