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TOKYO, Jun 2, 2022 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)と三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:梶野 武、本社:相模原市中央区)は、MHIENGのCO2回収技術をMHIETが有するガスエンジン設備に適用する共同実証試験を開始します。当社グループが掲げる「MISSION NET ZERO」達成に向け、各産業の脱炭素化ニーズを具体化する重要な取り組みであり、MHIENGとしては初のガスエンジン排ガスからのCO2回収案件となります。CO2回収の実証期間は7月から10ヵ月間の予定です。
今回の実証試験は、当社グループの知見を結集して取り組むエナジートランジション戦略の一環として、MHIET相模原工場の自家発電施設にあるガスエンジン設備にMHIENGが製造する小型CO2回収装置(注)を設置し行われるものです。実証運転を通じガスエンジン排ガス性状の回収性能に与える影響や回収後のCO2成分の評価などを実施するとともに、MHIENG独自の遠隔監視システムを活用した運転支援サービスの検証を行い、ガスエンジンをはじめとした設備へのCO2回収装置の導入計画からアフターサービス・保守・運用まで一貫した顧客サポート体制の構築を推進します。また、標準設計を取り入れた量産型の小型CO2回収装置を採用し、設置の容易性や比較的小規模な施設での適用性評価などを行うことで、システム全体の信頼性を高めることが可能となります。
実証期間中には、顧客を対象としたMHIET相模原工場への工場見学を行う予定です。また、当社グループの研究開発を司る総合研究所と共同で、回収したCO2のハンドリングを容易にするための液化試験も実施する計画となっており、当社グループ一体となってCO2有効活用の早期実用化を目指していきます。
当社グループは2040年のネットゼロ達成を掲げた「MISSION NET ZERO」を2021年10月に宣言し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくための各種施策を実行しています。省エネや脱炭素電源の導入といった施策はもちろん、MHIENGのCO2回収技術といった独自開発リソースを有効活用することでカーボンニュートラル工場などを実現させ、当社グループのCO2排出量の削減とミッション遂行を推進しています。
三菱重工グループでは、エナジートランジションの事業強化に戦略的に取り組んでおり、CO2エコシステムの構築はその中の柱の一つです。CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)は、カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として注目されています。エナジートランジション戦略の一翼を担うMHIENGは、高性能なCO2回収技術をグローバルに展開することを通じて、脱炭素分野のリーディングカンパニーとして地球規模での温室効果ガス排出削減に貢献するとともに、地球環境保護に寄与する独自技術のさらなる開発に向けた取り組みを継続していきます。また、低・脱炭素を推進する観点からも期待が高まっているガスエンジン発電セットを手掛けるMHIETは、環境性能の高いガスエンジンを低・脱炭素化するためのオプションとして、CO2回収技術を幅広い顧客に提案することを目指していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/220602.html
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
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