Aichi, Japan, May 25, 2022 - (JCN Newswire) - 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)と、Honeywell International, Inc. (本社:アメリカ合衆国ニュージャージー州、社長: DARIUS ADAMCZYK、以下ハネウェル)は、電動モーターを電動航空機向けに新規開発しました。本製品は、両社がアライアンス締結以降初めて共同で開発した製品であり、eVTOL(電動垂直離着陸機)を開発するドイツ企業、Lilium N.V.(本社:ドイツミュンヘン、社長: Daniel Wiegand、以下リリウム)の機体に採用されることが決定しました。今後、実用化に向けて開発を加速します。

電動航空機は、静かで快適性に優れるだけでなく、CO2を排出しない環境に優しい次世代モビリティです。モビリティが多様化する中で、都心部での渋滞、それにより発生するCO2、過疎地の交通網確保といった課題を解決する空のモビリティとして注目されています。

リリウムは、2015年に設立されたeVTOLの開発企業で、持続可能かつ誰にでもアクセス可能な高速地域間輸送の提供を目指しています。これまでにも、実証機の設計・製造・試験を実施しており、電動航空機業界において、トップランナーの一つとして注目を集めています。

このたび、リリウムに採用された電動モーターは、ローターとステーターで構成されており、約4キロの重さで100kWの出力を有します。このローターとステーターは、電動航空機において重要となる小型・軽量を実現するために、独自に設計したものです。デンソーおよびハネウェルがリリウムと協力しながら、約2年にわたり開発に取り組み、作動時にも排気ガスを全く排出しない、安全かつ環境に配慮したシステムです。

デンソーとハネウェルは本製品の採用を皮切りに電動航空機向け製品の開発を加速し、「環境」と「安心」の切り口から、持続可能なモビリティ社会に貢献していきます。

<各社のコメント>

株式会社デンソー 経営役員 エレクトリフィケーションシステム事業グループ長 海老原次郎
「デンソーは、持続可能な未来を創造するため、電動化技術の開発を推進しています。本製品の採用は、デンソーにとっては重要な一歩であり、航空機業界にも貢献できることを大変うれしく思います。業界を問わず、当社の技術が世の中の安全・環境と、快適・利便に貢献できるよう、引き続きハネウェルと連携して進めていきます。」

ハネウェル Vice President and General Manager of Urban Air Mobility Stéphane Fymat
「ハネウェルは、1世紀以上にわたり最前線で、航空機業界の技術革新に携わっています。そして、デンソーと密に連携し、電動航空機の時代の到来に関わることができることを誇りに思います。私たちが航空宇宙業界で培ってきた知見と、リリウムの革新を組み合わせることで、今後何世紀にもわたるクリーンで持続可能な人々の移動に貢献します。」

リリウム Chief Operating Officer Yves Yemsi
「リリウムの調達戦略は、最も適切な専門知識を持つ技術サプライヤーと提携することです。これまでにもハネウェルの飛行制御コンピューターの活用により大きな進歩を遂げており、今後も電動モーターでの連携を通じて、ハネウェル・デンソーとの関係を深めることができることを大変うれしく思います。両社との連携は、私たちが航空機業界に革命起こすための道を歩んでいるという確信を持たせてくれます。」

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2022/20220524-01/

概要:株式会社デンソー

詳細は https://www.denso.com/jp/ja/ をご覧ください。


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情報提供元: JCN Newswire
記事名:「 デンソーとハネウェル、共同開発製品が電動航空機に初採用