TOKYO, Oct 23, 2020 - (JCN Newswire) - 日本電気株式会社(本社: 東京都港区、以下:NEC)とアナログ・デバイセズ社(本社: 米マサチューセッツ州ノーウッド、NASDAQ:ADI)は、楽天モバイル向け5G基地局装置無線機のMassive MIMOアンテナを共同開発しました。本アンテナには、高精度Massive MIMOを実現するアナログ・デバイセズの第4世代広帯域RFトランシーバーのソリューションを採用しています。

本5G無線機は、楽天モバイル向けエンドツーエンド(End to End)の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークに対応した5GオープンvRAN(仮想化RAN)インターフェースを具備しています。また、3.7GHz周波数帯のMassive MIMO*1(超多素子アンテナ)や、高精度のビームを形成するデジタルビームフォーミング技術*2などにより、大容量伝送を高効率に実現します。これにより通信事業者は従来のネットワークを制約している物理的インフラストラクチャの保守管理、維持、修理、および人件費の負担を省くことでコストを大幅に低減し、世界中で高速インターネットへのアクセスを提供できるようになります。NECは、楽天モバイル向けの本製品の出荷を開始しています。

ADIの第4世代広帯域RFトランシーバーは、4チャンネルのトランスミッタ、レシーバーおよび「歪み補正機能(Digital Pre-Distorion: DPD)」を統合したソリューションで、Massive MIMOやスモール・セル・システムなどの無線機アプリケーションをサポートするように設計されています。本ソリューションにより、システム設計の簡略化、サイズや重量の削減、低消費電力化を実現できます。

NECのシニアエグゼクティブ 渡辺 望は次のように述べています。「アナログ・デバイセズ社のRFトランシーバーは、Massive MIMOやスモール・セル・システムなどの無線アプリケーション向けに高度な技術力で設計されており、システム設計の簡素化、小型化と軽量化、消費電力の最小化を可能にします。仮想化は信頼性を持つ費用対効果に優れたアプローチであり、世界の大手通信事業者は、通信環境に次の進化をもたらす仮想化技術を追求しています。アナログ・デバイセズのRF機器により、弊社は5Gフルスペクトラム・システムをサポートするアーキテクチャの構築に必要なコネクティビティを提供できます」

NECの5G機器は、高精度のデジタルビームフォーミングを利用して効率的な大容量伝送を実現します。またこのシステムは、複雑な回路の集積によって実現されるシームレスな実装が特長です。

アナログ・デバイセズのワイヤレス通信事業部担当副社長であるJoe Barryは、次のように述べています。「5Gベースのネットワーク接続の新たな波は、柔軟性によって定義されます。楽天モバイル様向けに、業界初となるMassive MIMOの実装に向けたNEC社との共同作業により、当社は5G接続の進化を加速するための基盤を築いています。このエコシステムは極めて複雑に入り組んだものですが、その主な目標は、全ての関係者が円滑に連携し、コスト、時間、設備投資の全体的な効率化を進めることにあります。これらの作業は、私たちが真に仮想化されたネットワークへの次の一歩を踏み出すのに役立つと考えています」

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202010/20201023_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。


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記事名:「 NECとアナログ・デバイセズ、楽天モバイル向けに5G O-RAN Massive MIMO無線機開発で協業