TOKYO, Oct 5, 2018 - (JCN Newswire) - 株式会社富士通研究所(以下 富士通研究所)(注1)とマサチューセッツ工科大学(以下 MIT)(注2) Center for Brains, Minds and Machines(以下 CBMM)(注3)は、知能に関する理学や工学分野の研究、および研究者の育成を、複数年にわたって共同で行うことで合意しました。

富士通研究所は、1968年の設立後、次世代サービス、コンピュータサーバ、ネットワーク、電子デバイス、および先端材料の領域で、様々な基礎研究・応用研究を行ってきました。CBMMは、知能に関する学際的な研究を行う機関横断センターであり、アメリカ国立科学財団の資金提供を受け、2013年に設立されました。本部はMITのマクガヴァン脳研究所に置かれています。また、CBMMは、MITにおいて今年創設された知能研究の全学イニシアティブであるMIT Quest for Intelligence においても基礎研究の中心を担っています。富士通研究所とCBMMは、富士通研究所がCBMMに研究員を派遣した2017年3月より、交流を深めてきました。

富士通研究所 代表取締役社長 佐々木繁は次のように述べます。「人間の考え方、感じ方、意志決定の仕組みに対する理解を深めることは、社会課題の解決に影響を与える革新的な技術を開発するために非常に重要です。CBMMと富士通研究所のパートナーシップは、人間の知能に関する研究や我々の社会に変革を与える次世代技術の創造における本質的な進展を加速するものです。」

富士通研究所からの寄付によって今回創設されたFujitsu Laboratories Co-Creation Research Fundは、視覚認知や言語処理の基礎研究、新しい機械学習手法の開発、深層学習理論の創出など、両者にとって興味がある革新的かつ挑戦的なプロジェクトを奨励するものとなります。また、富士通研究所は、この分野の研究と、そして社会全体に対して長期的な観点から貢献するため、2019年からCBMMの夏期講座に参加する大学院生の中からフェローを選出し資金援助を行っていきます。3週間の本講座は、世界中から集まった優秀な学生に知能について深く学ぶ機会を与えるものです。さらに、フェローに選出された学生には、日本の富士通研究所のほか、アメリカやカナダ、イギリス、スペイン、中国などにある研究拠点に行き、研究員と交流する機会も与えられます。

CBMM ディレクター Tomaso Poggio氏(MIT 脳・認知科学科 教授、マクガヴァン脳研究所 研究者)は以下のように語ります。「CBMM教授陣や研究員、学生たちは、人間の知能および人工知能の両方に関する難問を富士通の研究者と一緒に研究する機会に興奮しています。富士通研究所とCBMMは多くの産業に変革を与える革新的なツールやシステムの創造に取り組みます。そのために、まず、日常生活において人間の知能によってなされる類まれな計算に着目するつもりです。」

パートナーシップの一環として、まず、Tomaso Poggio教授は2018年10月9日に開催されるFLATS(Fujitsu Laboratories Advanced Technology Symposium)での基調講演に登壇する予定です。さらに、Poggio研究室の元客員研究員・現リサーチアフィリエイトである富士通研究所の佐々木智丈は、CBMMの科学者、開発者と強化学習および深層学習の共同研究を引き続き進めていく予定です。また、CBMMのTenenbaum研究室の客員研究員である富士通研究所の山田萌は、人間の認識の計算モデル構築と、その産業応用について研究を行っていきます。さらに、富士通研究所はCBMMの研究者を日本もしくは海外拠点に招待することや、CBMMの学生のインターンシップ受け入れを予定しています。

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概要:富士通株式会社

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記事名:「 富士通研究所とマサチューセッツ工科大学 Center for Brains, Minds and Machines、知能研究の分野で共創関係を強化