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TOKYO, Jun 13, 2018 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび米国マサチューセッツ州ケンブリッジに、認知症領域での革新的創薬を志向したヒト遺伝学(Human Genetics)に基づく認知症神経免疫療法(Immuno-Dementia)にフォーカスした新たな探索研究所(Eisai Center for Genetics Guided Dementia Discovery、以下G2D2)を設立することを決定しましたのでお知らせします。G2D2は、アミロイドベータ(Aβ)、タウと並ぶ主要病因である神経炎症をGenetics情報を起点として制御し、認知症の克服に更に前進することを企図しており、2019年度第1四半期に稼働する予定です。所長には、同じくマサチューセッツ州に所在する現アンドーバー研究所長であるNadeem Sarwar Ph.D.が着任する予定です。なお、現アンドーバー研究所はG2D2の稼働後、閉鎖する予定です。
G2D2では、これまでアンドーバー研究所が培ってきたHuman Genetics、神経・免疫生物学および精密化学合成力のそれぞれの強みを統合し、Aβやタウに続く新たな創薬アプローチ(Immuno-Dementia)に取り組みます。具体的には、認知症における機能的遺伝子解析を駆使し、高いヒューマンエビデンスを有する神経炎症・免疫に着目し、ミクログリアに発現している複数のたんぱく質を創薬標的としたImmuno-Dementia研究から見出される化合物を2020年までに臨床導入することをめざします。G2D2は、約70人の要員を予定しており、Data Science、Immuno-Dementia Biology、Discovery Science、Chemistryなどのグループから構成されます。
当社は1983年に認知症の研究を始めて以来、アルツハイマー型認知症の標準治療薬のひとつであるアリセプト(R)を生み出すなど、30年以上にわたる認知症領域の創薬活動を通じて培った経験と充実した開発パイプラインを有しています。有機合成力に強みを持ち脳神経系低分子創薬に豊富な経験を有する筑波研究所をハブとし、ロンドン大学などの英国アカデミアとの連携によるオープンイノベーション型創薬を担う欧州ナレッジセンター(英国)、シナプス微小環境に注力するカン研究所(神戸)に加え、Human Geneticsに強みを有するG2D2が稼働することで、ヒューマンバイオロジーに依拠した成功確率の高い創薬を推進できると考えています。加えて、エーザイ・慶應義塾大学認知症イノベーションラボとの有機的な連携を進め、当社は多元的かつ包括的なアプローチによる認知症治療薬の探索研究に取り組んでいきます。
ケンブリッジは、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、タフツ大学などのアカデミアに加え、民間の研究機関も集中する世界有数のバイオテクノロジークラスターで、G2D2はケンブリッジの北西に位置するAlewife地区のAlewife Research Center内に開設を予定しています。G2D2は、この地の利を活かし、外部研究機関も利用可能な研究スペースを設け、優秀な研究者たちとのコラボレーションや積極的なオープンイノベーション活動を強化し、Immuno-Dementia創薬を促進します。
G2D2稼働に伴い、当社の包括的なアプローチによる認知症創薬研究をさらに強化することで革新的な治療薬を一日も早く創出し、アンメット・メディカル・ニーズの充足と患者様とそのご家族のベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2018/news201847.html
概要:エーザイ株式会社
詳細は www.eisai.co.jp をご覧ください。