PD-L1免疫組織化学染色(IHC)は、非小細胞肺がんのAnti PD-1/PDL-1治療の多くで効果予測バイオマーカーと考えられていますが、治験では異なる分析法が使用されています。病理学者や臨床医が、どの患者に免疫療法が有効かについて、さらに精度の高いを予測ができるように、免疫学研究者は、PD-L1の状態について正確で一貫した予測をするテストを発見する努力をしています。本日、フランスの研究者が、治験に使用するPD-L1分析と比較した場合の、いくつかの自家調整検査法(LDT)の効果についてデータを発表しました。このデータの発表者は、フランスのGustave Roussy Cancer CampusのJulien Adam博士です。ニュースリリース全文はここ( http://bit.ly/2hbxxaY )をクリックしてください。
Durvalumabは、多くの前治療歴のある転移性NSCLC患者に対して臨床的に有効で耐容性良好
Durvalumabは、PD-L1 (programmed death ligand 1)を標的にしたモノクローナル抗体で、現在NSCLCの単剤療法として、およびTremelimumab (CTLA-4 mAb)の併用薬としてテスト中です。イタリア、ミラノのFondazione IRCCS Istituto Nazionale dei TumoriのMarina Garassinoは本日、単一群フェーズIIグローバル治験に関するプレゼンテーションを行い、Durvalumabを多くの前治療歴のある転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者に投与した場合、臨床的に有効で耐容性良好であると発表しました。ニュースリリース全文を読むにはここ( http://bit.ly/2gqAumY )をクリックしてください。
ペンブロリズマブを投与された患者が、化学療法よりもQOL (生活の質)が向上したと回答
米国ジョンズ・ホプキンス大学Sidney Kimmel Comprehensive Cancer CenterのJulie Brahmer博士の発表した研究によれば、KEYNOTE-024治験のペンブロリズマブ治療群の患者は、化学療法を受けた患者より、QOL(生活の質)が向上したと回答しました。
オランダ、アムステルダムのNetherlands Cancer InstituteのPaul Baasの博士の発表した研究によれば、悪性胸膜中皮腫患者に対して、免疫療法のニボルマブが有望という結果になりました。胸膜中皮腫は、肺を保護する胸膜のがんです。中皮腫の最も多い病型で、アスベスト繊維を肺に吸い込むことで起こります。