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TOKYO, Oct 28, 2016 - (JCN Newswire) - NECは、地磁気を活用することで、GPS信号が届きにくい、骨組みなどの主要な構造に鉄鋼製の部材を用いた建物の内部にいる対象者の位置を正確に測定する技術を開発しました。
本技術は、人工知能(AI:Artificial Intelligence)の一種であるディープラーニングを活用して、事前に調査して得た屋内の位置や地磁気の情報をもとに、各フロアの地磁気特徴を抽出します。この特徴をもとに、屋内の対象者が所持するセンサで得た地磁気情報から、誤差2メートル以内(注1)の精度で位置を測位するものです。
今後NECは、ヒアラブルデバイス(イヤホン型端末)向けに、本技術や耳音響認証技術(注2)、モーションセンサなどと組み合わせ、「どこで」「誰が」「どんな状態か」を把握可能なプラットフォームの提供を目指しています。
NECは、注力している「社会ソリューション事業」を支える技術の開発を加速し、社会の課題解決や企業の変革・成長に貢献する、革新的なソリューションを提供していきます。
背景
昨今、動態管理や送客という目的のために、工場や店舗などの屋内で人の位置を正確に測定するニーズが高まっています。屋内の人の位置を測位するには、ビーコン(注3)や無線LANなどを利用する方法がありますが、設置コストが大きくなることが課題です。
本技術は、地磁気センサやモーションセンサを備えた端末を活用することで、屋内の対象者の位置を正確に測定可能です。そのため、位置測位を活用したサービスを追加で設備投資の必要がなく、低コストで実現することが期待されます。
地磁気屋内位置測位技術の特長
屋内の対象の正確な位置を測定可能
ディープラーニングを活用して、事前に屋内を調査して得た位置や地磁気の情報をもとに、各フロアの地磁気特徴を抽出します。この特徴をもとに、屋内の対象者が所持するセンサで得た地磁気情報から、誤差2メートル以内の精度で対象者の位置の測位を実現します。
追加での設備投資が不要
事前に屋内の地磁気の状態を調査するだけで、ビーコンや無線LAN機器などの屋内への設置が不要なため、低コストで位置測位を活用したサービスを導入可能です。
今後の展開
NECは、本技術や耳音響認証技術、モーションセンサなどを組み合わせたヒアラブルデバイス向けプラットフォームの2017年度中の事業化を目指していきます。事業化に向けて、サービス事業者、デバイスメーカーなどと共同で本技術や耳音響認証の実証実験を行っていきます。
ヒアラブルデバイスにより、耳を通じたインターネット利用が可能となり、例えば、「歩きスマホ」のようにスマートホンの画面を注視することで、思わぬ怪我や事故につながるような社会課題の解決にも貢献します。NECはこのような、ヒアラブルデバイスを利用した新たなインターネットの利用スタイルを提案していきます。
さらに、次世代通信規格5Gや他のIoT(Internet of Things)サービスとの連携も検討していきます。
なお、NECはヒアラブルデバイス向けの取り組みについて、NECグループが開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」(会期:11/1(火)、2(水)の2日間、会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区))にて、デモを交えて紹介予定です。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」を推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://jpn.nec.com/press/201610/20161028_02.html
(注1)2016年10月28日時点のNEC実測値
(注2)http://jpn.nec.com/press/201603/20160307_01.html
(注3)近距離無線通信規格Bluetoothなどを活用した信号の発信機
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 新事業開発室
E-Mail:smartdevice@tcbu.jp.nec.com