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TOKYO, Sep 5, 2016 - (JCN Newswire) - 株式会社富士通システムズ・イースト(以下、富士通システムズ・イースト、注1)は、総合建設をはじめ、鉄塔、橋梁、鉄骨といった幅広い分野で建設事業を行う株式会社巴コーポレーション(以下、巴コーポレーション、注2)とともに、大型構造物の各部材が設計図通りに製造されていることを、製作現場での組立前に効率よく診断するためのシステムを開発しました。このほど、その有用性を検証するため、同社の小山工場で製造される立体構造物であるトモエユニトラス(注3)を対象に実証実験を行い、8月より本システムの仮運用を開始しました。
本システムでは、3次元CADで作成した製造部材の設計図と、タブレットやスマートフォンなどで撮影した製造部材の写真を、AR技術(注4)を利用して重畳(注5)することで、設計図と実際の製造部材の差異を簡単に確認できます。このAR技術の実証実験は、開発元である富士通株式会社(以下、富士通、注6)および株式会社富士通研究所(以下、富士通研究所、注7)と共同で行いました。
巴コーポレーションは、本システムを活用することで、製作現場で組み立てる前に製造部材が設計図通りに製造されていることを、正確かつ効率的に診断できるため、手戻りの防止や工期短縮が可能になり、現場組立遅延のリスクを排除できます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.fujitsu.com/jp/group/feast/resources/news/press-releases/2016/0905.html
【注釈】
(注1)株式会社富士通システムズ・イースト: 本社 東京都港区、代表取締役社長 石川 享
(注2)株式会社巴コーポレーション: 本社 東京都中央区、代表取締役社長 深沢 隆
(注3)トモエユニトラス: 鋼管、鋼球(ボール)、接合用ボルト(コネクター)から構成される立体トラス(システムトラス)。1982年に建設大臣の一般認定を取得し、大空間構造物に採用されている。
(注4)AR技術: ARとは、Augmented Realityの略で、拡張現実の意味。AR技術とは、人間の感覚(五感)で得られる情報(現実)にICTを利活用して得られるデジタル情報を重ね合わせ、人間の感覚を拡張・強化する技術で、富士通および富士通研究所が開発。2013年に富士通が、「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server Standard Edition v1」を販売開始。
(注5)重畳: 重ね合わせを行うこと。今回は、3次元CADデータと製造部材写真の重ね合わせ。
(注6)富士通株式会社: 本社 東京都港区、代表取締役社長 田中 達也
(注7)株式会社富士通研究所: 本社 神奈川県川崎市、代表取締役社長 佐々木 繁
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。