一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2024年2月11日、山形県酒田市にて酒田市飛島を舞台に制作したアニメ「トドの恩返し」の上映会とフィールドワークを開催した。

 

海ノ民話のまちプロジェクトが山形県酒田市を題材にしたアニメ「トドの恩返し」を上映&フィールドワークを開催

「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐプロジェクト。

日本中に残された海にまつわる「民話」「伝承」を選定し、次の世代を担う子供たちからさらに次の世代へと語り継ぐ機運醸成を図っている。

この活動を多くの方に知ってもらい、そして「海」との関わりを考える機会にするために活動しているそうだ。

今回「海ノ民話のまちプロジェクト」は、山形県酒田市にて酒田市飛島を舞台に制作したアニメ「トドの恩返し」の上映会とフィールドワークを開催した。

 

酒田市飛島を知ってもらうためにイベントを実施

今回民話の舞台となった酒田市「飛島」は山形県唯一の有人離島として県内では有名なものの、なかなか上陸したことがないという県民が多いのも事実だ。

民話を通して飛島の文化や歴史に触れ、興味を持ってもらい飛島の交流人口増加に寄与することも目的の1つとしてイベントが開催。

ゲストトークでは酒田市矢口市長と、民話の監修にも携わった東北工業大学岸本先生が、民話から読み取る飛島の歴史や文化、民話に込められた学びの要素をコメント。

参加者は次々に飛び出す飛島の話に驚くような表情を見せつつも、多くの学びに耳を傾けていた。

また、飛島を拠点に活動する「合同会社とびしま」が、島の景観を活かし「飛島コスプレアイランド化計画」を進めている。

今回完成した可愛らしいアニメ「トドの恩返し」との親和性もあり、フィールドワークイベントとして当日は「飛島エンタメ会議」が開催。

子供向けにクラゲで有名な「加茂水族館」から海獣担当の香焼慶子氏を講師に迎え、民話に登場するトドなどを中心に、海の生き物トークショーも行われ大変盛り上がった。

コスプレイベントでは、飛島に隣接する無人島「御積島(おしゃくじま)」に住むとされる“竜神”を擬人化したキャラクターのコスプレなどが披露された他、各々のコスプレのコンセプトを発表し合うなど、参加者は楽しいひとときを過ごしたようだ。

参加者からは、

「(民話より)いいことをするといいことが返ってくるからやった方がいいと思った。」(小6女子)
「かわいいアニメでとても心が温まる話。民話の舞台の飛島にも興味が沸いたので是非行ってみたいと思った」(女性参加者)

といったコメントも寄せられている。

 

イベント概要

●海ノ民話アニメーション「トドの恩返し」上映会・フィールドワーク
主催:一般社団法人日本昔ばなし協会
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
日時:2024年2月11日(日)15時30分~19時00分
会場:山形県酒田海洋センター / SAKATANTO
参加者:一般募集20名及び当日来場者

●実施概要:
テレビCM・SNS等で参加者を事前募集すると共に当日参加者を対象に実施。
・ゲスト
酒田市長 矢口明子 氏
東北工業大学教授 岸本誠司 氏
加茂水族館 飼育課 香焼慶子 氏

●上映会
・オープニング
・海と日本プロジェクト「海ノ民話のまちプロジェクト」概要説明
・山形県酒田市「飛島」の紹介
・海ノ民話のまちプロジェクト事務局からのご挨拶
・海ノ民話アニメーション「トドの恩返し」上映​
・ゲストトーク
・アニメ関連商品発表

●フィールドワーク「飛島エンタメ会議」
・オープニング
・海と日本プロジェクト「海の民話のまちプロジェクト」概要説明
・山形県酒田市「飛島」の紹介
・海ノ民話アニメーション「トドの恩返し」上映
・海の生き物トークショー
・クイズアトラクション
・コスプレイベント

 

●タイトル「トドの恩返し」

視聴URL:https://uminominwa.jp/animation/47/

 

海との関わりや地域の誇り、歴史といったものを子供たちに伝え引き継いでもらうための「海ノ民話のまちプロジェクト」。

今後の活動にもぜひ注目してみて欲しい。

公式HP:https://uminominwa.jp/

情報提供元: 電脳反響定位(エコーロケーション)
記事名:「 【海ノ民話のまちプロジェクト】山形県酒田市の海ノ民話アニメーション「トドの恩返し」上映会・フィールドワークを開催