「Mergers(合併) and Acquisitions(買収)」の略で、企業の合併買収を指す「M&A」。

東証プライムに上場し、業界の中でもトップクラスの売上高を誇るM&Aキャピタルパートナーズ(以下、MACP)は、2023年よりIT業界のプロフェッショナルチームを立ち上げ、M&Aによって企業のITにまつわる課題解決や成長に繋がるよう尽力している。

今回、MACPでIT分野のM&Aにおけるプロフェッショナルである山﨑研氏に、IT業界のM&A動向などを伺った。

 

「M&Aキャピタルパートナーズ」IT分野のM&Aのプロが語る現在と未来

 

M&Aキャピタルパートナーズとは

MACPは、事業承継や事業成長に悩む中堅・中小企業のオーナーを「M&Aで支援」する、完全独立系・東証プライム上場のM&A仲介専門企業だ。

譲渡企業と譲受候補企業を仲介し友好的なM&Aをサポートすることで成功報酬を受け取るビジネスモデルを展開。

MACPはコンサルタントが専属でつき、伴走しながら相手探し・税務・財務・法務面等のトータルサポートを行い、譲渡企業・譲受企業両社が納得するまで条件をすり合わせ、円満な状態でM&Aが成立するようバックアップを行っている。

この点、MACPは訴訟が非常に多いM&A業界において、東京商工リサーチの認知度調査で法令遵守イメージNo.1を獲得するなど、譲渡企業と譲受候補企業に寄り添いながらM&Aをサポートしている。

現在IT業界では、成長産業ならではの様々な課題によりM&A件数が急増している。これに伴い、MACPでは2023年6月に、より一層IT業界をM&Aで支援することでIT業界全体の成長を促進し、日本経済のさらなる発展に寄与するべく「ITプロフェッショナルチーム」を立ち上げている。

今回、MACPの執行役員 企業情報部 部長を務め、IT業界プロフェッショナルチームのリーダーでもある山﨑研氏に、M&A全体の中でも特に近年事例が増加している「IT業界」のM&A動向などについて話を聞いた。

 

IT業界のM&A事例増加の要因は「人材確保」

山﨑氏は上場前にMACPに入社し、これまでに50社を超えるM&Aを支援してきたベテラン。特にIT企業とのM&Aにおいては大型M&Aも多数こなし、業界で現役最高クラスの実績を有している方でもある。

「何故IT業界のM&Aニーズが高まっているのか?」という質問に山﨑氏は、

「IT業界は今後の成長性が高く見込まれている業界というのが1つありまして、譲り受け会社としてはIT業界・ビジネスに参入・拡大していきたいというニーズが大きい。また同業種の企業が自社に足りないパーツや技術を補うためにM&Aを行う、ということが多いですね。
実際に国内全体で年間約4,000件のM&Aが行われていると言われていますが、その内IT業界に関わっているM&Aはおよそ4割強となる約1,800件と言われているんです。」

と解説。

事業のIT・DX化が進む中で、優れた技術を持つ企業の知見や技術を自社のものとしたい、という狙いが買い手企業にあるのだそう。

「IT業界は技術革新が著しく早いため、自社で1から事業を立ち上げるよりも、既に一定の技術を持った企業をM&Aした方が早いことが多く、“IT企業をM&Aで譲り受けたい”というクライアントが非常に多いのです。」

とも話しており、IT業界のM&Aニーズは圧倒的に多いのだと説明してくれた。

IT業界においては「2025年の崖」等のIT化・DX化が遅れることによって“年間最大12兆円”という重大な損失が発生する可能性があること、さらには2030年には最大約79万人もの人材が不足すると言われていること等を挙げ、先端技術を扱っているエンジニア獲得の激化も大きな要因だと語っている。

「デジタルイノベーションが加速する中で、人材の獲得も激化しています。各社の人材獲得競争が激化する中で、人材採用は難しくなっている。かといって外注も現実的ではない。そこで先端技術を持つITエンジニアを確保するための手段として、M&Aで内製化するという事例も多くなっています。」

と山﨑氏は教えてくれた。

MACPでは「これまでITに力を入れて来なかった」という企業のM&A事例も多く、建設会社や携帯電話の代理販売企業とIT企業のM&A事例もあり、それぞれ業務のIT化や新規事業の立ち上げも行われているそうだ。

 

IT業界のM&Aは売り手の半数が「ベンチャー企業」

一方で売り手側の半数以上がベンチャー企業なのだそう。

「IT業界は参入障壁が低い業界でもあるので、新しい企業が続々と生まれています。そこで資金調達の手段として一部出資や第三者割当増資を受けるパターンがあります。」

と解説した。企業規模を拡大するための手段としてM&Aを活用するベンチャー企業は多いそうだ。

「また、培った先端技術を持っていても中小企業ではブランド力が無く、人材採用や顧客の獲得に苦しんでいるというクライアントも多い。そこでM&Aによって企業の傘下に入ることで、こういった悩みを解消したいと相談を頂くこともあります。」

と、中小企業・ベンチャー企業ならではの悩みを抱え、それを解決するためにM&Aを相談してくることも多いそうだ。

 

M&Aとは結婚のような「信頼関係ありきの仕事」

このように双方が課題を抱え、M&Aによってこれを解消する「友好的M&A」を支援しているMACP。ITに悩みを抱える方に寄り添い、国内トップクラスの成約実績を誇る山﨑氏。

山﨑氏にとって「M&Aとはどういう仕事・存在か?」と伺ったところ、

「我々はお客様同士が一緒になるところまでしかお手伝い出来ませんが、パッと話を進めていくのが良いのか、それとも遠回りしてでも色々なお相手と出会った上でじっくり進めた方が良いのか。私たちとお客様、そしてお客様同士で信頼関係を構築しないと出来ない仕事なので、私にとってM&Aは“結婚”とか、お金だけではない“信頼関係ありきの仕事”なのかなと思っています。」

と話してくれた。

結婚は相手との信頼関係がないと出来ないものだ。自分の人生を相手に預けるため、信頼出来る相手かどうかを判断しなくてはならないし、相手の人生を預かるという責任も必要となる。

山﨑氏が顧客に寄り添い信頼関係を構築し、譲渡する企業の経営者にとって「子供のように育ててきた会社」を譲渡するという重要な決断を支える存在になっているのだと思わせてくれる回答だった。

 

様々な課題を抱えるIT業界。「2025年の崖」の問題や2030年に訪れる「人材不足」問題等がある中で、M&Aを上手く活用する企業は多い。

もしもIT化やDX化等の面で課題を抱えていたり、IT人材を獲得したいと考えているなら、IT業界でトップクラスの実績を持つMACPへ一度相談してみてはいかがだろうか。

MACP:https://www.ma-cp.com/about/team/it/

情報提供元: 電脳反響定位(エコーロケーション)
記事名:「 「M&Aキャピタルパートナーズ」IT業界M&Aのプロフェッショナルが語る“現在の動向”とM&A決断の理由