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埼玉県美里町が導入した「BtoBプラットフォーム請求書」。従来の手作業から、どのようにしてデジタル変革が業務を効率化したのか?職員の負担軽減やペーパーレス化で得られた驚きの効果に迫ります。
美里町は、年間約11,000件に及ぶ紙の請求書処理が、長年の課題となっていました。請求書の開封や仕分け、さらに財務システムへの登録など、手間がかかる業務が山積みで、担当者にとっては大きな負担となっていました。これまで1件あたり10-15分かかっていた処理作業は、年間で合計約2,750時間にも上ると推計されます。
この状況を打開するために、美里町は「BtoBプラットフォーム請求書」の導入を決定しました。このサービスは、取引事業者に費用負担をかけず、手軽に電子請求を実現する仕組みです。
導入後、請求書は画面上でPDFダウンロードが可能となり、従来の煩雑なスキャン作業が不要に。これにより、役場内では入力やチェックがはるかに簡素化され、一件ずつの処理が迅速に行えるようになりました。両者にとって作業時間の短縮が期待でき、運用コストも大幅に低減されます。
さらに、紙の請求書では懸念された紛失や支払い遅延のリスクも大幅に軽減。今後は、約1,000社の事業者への説明会を定期的に開催し、利用促進を図るとともに、2025年度までに財務システムのバージョンアップを進め、さらなる業務効率化を目指していく計画です。
美里町が進めるデジタル化には、ただの業務改善以上の意味があります。官民一体となったデジタル田園国家の実現に向けた明るい未来が、そこには待っています。
詳しくは「株式会社インフォマート」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部