竹中工務店、NTTドコモビジネス、アスラテックが空間IDを活用ロボットナビを共同開発しました。tateras®連携でSpotの巡回運用を実現し、現場業務を約30%削減。NEDO委託の成果として、2027年の実用化を目指します。本当に現場はここまで変わるのか――その核心を解説します。

空間ID×tateras®で「場所」と「時間」を一致させる

本システムは空間IDで3次元空間をボクセル単位に識別し、NTTドコモビジネスのtateras®作業間調整の施工管理データと結び付けます。これにより、屋内外や上下階を跨ぐ複雑な現場でも、各エリアのマップを統合してシームレスな自律移動が可能になります。ロボットは点群マップに加え、空間IDで指定された位置を目標に自己位置推定と経路追従を行います。

実証ではBoston Dynamicsの四足歩行ロボット「Spot」を用いて巡回を行い、現場職員の確認作業を約30%削減できたと報告されています。さらに空間IDを共通言語とすることで、ロボット向けシステム開発コストも約30%削減される見込みが示されました。複数台運用や異種ロボットの同時運用も視野に入ります。

今後は得られた課題を解決し、2027年の実用化を目指す計画です。デジタルツイン活用に向けた4次元時空間情報基盤の整備により、設計・生産・運用の効率化を図る狙いです。現場の働き方改革と生産性向上への寄与が期待されます。

詳しくは「NTTドコモビジネス株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 【衝撃の30%削減】空間IDでSpotが建設現場を自律化へ、2027年実用化を目指す