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引き継ぎ作業、あなたはどのようにしていますか?驚くべきことに、バックオフィス担当者の約60%がマニュアルなしで業務を引き継いでいます。具体的な実態とその影響を探ります。
企業の業務を支えるバックオフィス、そこでの「引き継ぎ」は避けられない課題です。異動や退職、休職など、担当者が変わる際には必ず発生しますが、この作業がどれほど非効率でストレスを伴うものであるか、実態調査で明らかになりました。
株式会社メタップスホールディングスが実施した調査によると、バックオフィス担当者324名のうち、なんと59.6%が対面でのOJTや口頭での説明に依存しており、マニュアルを使った引き継ぎはわずか32.9%にすぎません。このような状況では、知識や経験が豊富な担当者の「属人化」が進み、業務の継続に支障をきたすことが懸念されます。
この調査結果からも分かるように、引き継ぎにおける時間や工数が問題視されています。特に、引き継ぎ後の理解度に注目すると、引き継ぐ人が「高い理解度」と答えたのは36.7%で、一方、引き継がれる人は25.1%しかいません。このズレは、業務を引き継ぐ際のコミュニケーションの不十分さを浮き彫りにしています。
「引き継ぎをもっと効率的に行いたい」と感じる担当者は多く、その解決策として「マニュアルを事前に作成すること」が最も多く挙げられました。引き継ぐ側の54.7%、引き継がれる側の62.6%は、「マニュアルがあれば状況は変わった」と実感しています。業務フローを可視化できるツールの活用や十分な引き継ぎ期間も、効果的な方法として推奨されています。
この調査結果は、企業のバックオフィス業務における引き継ぎの現状とその改善策を浮き彫りにしました。今後、より円滑な情報の引き継ぎが求められる中、マニュアル作成の重要性は益々高まることでしょう。
詳しくは「株式会社メタップスホールディングス」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部