- 週間ランキング
大学から生まれるスタートアップが、ついに5,000社を突破!過去最高の増加数を記録したのは東京大学…ではなく関西大学!?ベンチャー創出の主役が変わり始めた日本の“大学地図”に、今まさに大転換が起きています。
経済産業省が発表した「令和6年度 大学発ベンチャー実態等調査(速報)」によれば、2024年10月時点で確認された大学発ベンチャーの総数は5,074社。これは前年比で786社の増加となり、企業数・増加数ともに過去最高を記録しました。
特筆すべきはその“伸び率”。前年比伸び率でトップに立ったのはなんと関西大学(522.2%増、9社→47社)。次点には沖縄科学技術大学院大学(288.9%増)が入り、地方大学の健闘が際立つ結果となりました。
一方、東京大学(468社)は絶対数では依然として1位を維持。京都大学(422社)や慶應義塾大学(377社)も着実に数を伸ばし、トップ5に名を連ねています。
さらに、統合された東京科学大学(旧東工大+医科歯科大)も187社で一気に上位入り。ベンチャー創出が旧帝大や私大のみならず、新設・統合型大学にも広がっている兆しが読み取れます。
調査では、大学発ベンチャーの半数以上が東京以外で誕生していることも判明し、地方創生や産学連携の加速にもつながる可能性が見えてきました。
加えて、経営陣にアカデミア出身者が多いこと、博士号取得者の活躍が目立つことなど、“知”を起点とした新産業づくりの動きも明らかに。
今後は、「資金調達支援」「産学官連携」「経営人材の育成」といったエコシステム整備が、大学発ベンチャーの未来を左右するカギとなりそうです。
詳しくは「経済産業省」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道