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『死因とあそぼ』見える”死”が襲い来る! SF×陰陽道能力バトル
『クジラの子らは砂上に歌う』この世界の秘密とは。繊細で濃密なファンタジー
『忌鬼』恐怖の鬼ごっこが完結。第1話からイッキ読みがおすすめ
今週1本目に紹介するのは、マンガボックスで連載中の『死因とあそぼ!』。陰陽、風水など、東洋的オカルト要素に胸をくすぐられる中二病患者におすすめしたい作品です。
舞台は京都。ウェアラブル端末「Laplace(ラプラス)」の普及によって高い精度で危険予測をできるようになり、事故のない安全な生活を送れる近未来。
しかし、その日常は死因を可視化するアプリ「C.O.D(コード)」の開発によって崩壊する。アプリが暴走し、現実世界へと具現化した"死"が人々を遅いだしたのだ。
幼なじみのマヨリがに囚わたことで、主人公の高校生・天原 心(あまはら しん)は「T・A・O(タオ)」と呼ばれる力に目覚め、"死"へと立ち向かう。
より強い能力を手に入れるため、同じく「T・A・O」を操る同級生・九条たちに誘われて地下京都へと行くことになる。
心は地獄と化した京都を生き抜くことができるのか……。
京都の地下にある歴史の影で受け継がれてきた町。個性的なキャラそれぞれが持つ、火や水といった五行属性。技は陰陽道をベースに、デジタルなガジェットを通じて発揮。
一部の中学生男子が喜びそうな要素のオンパレードです!(おじさん的には女神転生や東京魔人學園を思い出しました。)これを多感な時期に読んでいたらヤバかったかもしれない……。
ただ、タイトルや第1話冒頭の流れからデスゲームものと勘違いしている人が多いのでは……というのが心配なところ。
躍動感ある絵で展開するアツい戦いと、熱血一直線な主人公。 純粋に少年マンガのワクワクを味わえるバトルマンガです。「凄い力」の妄想をしたことのある方は、ぜひご一読を。
掲載アプリ:マンガボックス(毎週金曜更新)
ジャンル:バトル、アクション
作者:川崎命大
次に紹介するのは、現在アニメが放送中の『クジラの子らは砂上に歌う』。少女マンガ雑誌「ミステリーボニータ」で連載中の作品で、現在LINEマンガに出張掲載されています。
人口513人。砂の海を漂う巨大な漂泊船「泥クジラ」。
船内の記録係である少年チャクロは、外の世界に憧れながらも、穏やかな日々を送っていた。
ある日、泥クジラは大きな廃墟船を発見。そこへ降り立ったチャクロはひとりの少女と出会う。
この出来事が泥くじらの住人たちの運命を変えていくとも知らず……。
孤独に彷徨う巨大な船。超能力・情念動(サイミア)を使う短命な”印”とよばれる人々。力は持たないが泥クジラのリーダーとして生きる”無印”たち……。
人、自然、風習、すべての設定が綿密に作りこまれており、穏やかでありながらどこか暗い影を落とす、本作だけの世界が構築されています。ジブリ、特に『風の谷のナウシカ』を少し彷彿とさせますが、決してコピーなどではありません。唯一無二。
アニメも良いですが、線の細い絵のタッチがストーリーの繊細さとマッチしていて、マンガの方がより世界観を堪能できると思います。
掲載アプリ:LINEマンガ(毎日更新)
ジャンル:ドラマ、ファンタジー
作者:梅田阿比
以前、本連載で紹介したGANMA!のホラーマンガ『忌鬼(いみりおに)』が完結を迎えました。
以前の記事はこちら
今、面白い無料マンガはコレだ! 10年前の”遊び”が恐怖への入り口『忌鬼』他2作品
「10年前に居なくなった、夕夏の葬式をする」突然の連絡で祖母の実家に集まった主人公たちを襲う恐怖。”蔵守さん”を巡る戦慄のストーリー。
本格的に恐怖の鬼ごっこ「いみりおに」が始まったぐらいから、伏線もうろ覚えで誰がどういう状況なのかがわからず、ちんぷんかんぷんになってしまった方もいると思います。
ですが、ここがGANMA!の強み。全話無料なので、ぜひとも第1話から読み直してみてください。まとめて見返すと物語が飲み込みやすく、しっかり考察しながら楽しめます。
ちょっと仕組みが難しいお話ですが、雰囲気や舞台設定がとても味わい深いホラー作品です。未読の方も途中で脱落してしまった方も、ぜひイッキ読みしてみてください。
掲載アプリ:GANMA!(完結)
ジャンル:ホラー
作者:矢樹純/加藤山羊
今週はここまで! みなさんのマンガライフが充実しますように。また次回~!