『発情期の犬』がみせる仕草や行動5選 発情が始まったときのサインや周囲にすべき配慮まで
犬の発情期は性別で異なる
犬の発情期には、オスとメスで大きな違いがあることをご存知でしょうか。メス犬には年に1~2回の周期的な発情期が訪れ、その期間中にはホルモンバランスの変化に伴い、特有の行動や身体的変化が見られます。
一方、オス犬には「発情期」と呼ばれる特定の時期は存在しません。性成熟を迎えたオス犬は、基本的に一年中いつでも交尾が可能な状態にあります。では、オス犬が発情行動を示すきっかけは何かというと「発情中のメス犬の存在」です。
発情期のメス犬が放つフェロモン(特有のにおい)に反応して、オス犬は性的に興奮し、マーキングやマウンティングなどの発情行動を強く示すようになります。逆に言えば、近くに発情中のメス犬がいなければ、オス犬は特に変わった行動を取ることはありません。
発情期の犬特有の仕草や行動5選
犬が発情期に入ると、普段とは異なる行動や仕草が見られるようになります。ここでは、発情期特有の行動の中から代表的な5つをご紹介します。
1.落ち着きがなくなる
発情期の犬は、ホルモンバランスの変化により、神経が過敏になりがちです。その結果、普段はおとなしい犬でも、家の中を頻繁に歩き回ったり、窓の外をじっと見つめたりと、落ち着かない行動が増えます。
また、飼い主のあとをついて回る、他の犬の匂いに敏感に反応するなど、注意力が散漫になることもあります。
2.マーキングが増える
特にオス犬に見られるのが、マーキング頻度の増加です。これは、自分の存在を他の犬にアピールするための本能的な行動であり、発情中のメス犬が近くにいる場合にはさらに顕著になります。
マーキングは少量の尿を複数回に分けて排出するのが特徴で、外出先だけでなく室内でも行うことがあります。
3.陰部が大きくなる・頻繁になめる
発情を迎えたメス犬は、陰部をしきりになめる仕草をよく見せるようになります。これは、発情出血や腫れによる違和感を軽減するための行動です。
発情期は清潔を保つことが大切なので、飼い主が衛生的な環境を整えてあげましょう。長時間同じ動作を繰り返している場合は、炎症や感染症の可能性もあるため注意が必要です。
4.排尿回数の増加
発情期の犬は、排尿の回数が通常よりも多くなる傾向があります。これは尿を通じて異性にフェロモンを伝えようとする行動であり、特に散歩中に数歩ごとにマーキングを行う姿が見られます。
普段よりも外での排尿に執着するようであれば、発情期に入っているサインの一つと捉えてよいでしょう。
5.交尾姿勢や声の変化
発情期のメス犬は、尾を横にずらして腰をやや突き出すような「スタンディング反応」と呼ばれる交尾姿勢をとることがあります。これは、交尾を受け入れる準備が整ったことを示す本能的な行動です。
また、発情中は甲高い声で鳴いたり、頻繁に遠吠えのような声を発したりすることがあります。こうした鳴き声も、異性に向けたアピールの一環と考えられています。
飼い主が気を付けたい周囲への配慮
犬の発情期には、行動の変化が思わぬトラブルを招くことがあります。こうした時期こそ、飼い主として周囲への気配りが必要です。特に、他の犬や飼い主との関係、公共の場でのマナーについては慎重な対応が求められます。
他の犬との接触を避ける
発情期の犬は、異性の犬に対して過剰な関心を示したり、逆に攻撃的な反応を示すことがあります。特に未避妊・未去勢の犬同士が接触すると、意図しない交尾が起きるリスクも否定できません。
発情期が来たら散歩の時間帯やルートを工夫し、他の犬との接触を可能な限り避けるようにしましょう。また、ドッグランや人の多い公園など、他犬と接触しやすい環境は一時的に控えるのが賢明です。
周囲の飼い主への情報共有
発情期の犬を連れて外出する際には、周囲の飼い主にも状況を伝えておくと安心です。たとえば、顔なじみの散歩仲間には「今、発情期で少し落ち着かなくて」と一言添えることで、不要な接触を防ぎやすくなります。
また、ドッグカフェやしつけ教室などの集団環境では、事前に発情期であることを伝えることで、施設側も適切な対応をとることができます。
マナーパンツや生理用品の活用
発情期のメス犬には、発情出血が数日〜2週間程度続くことがあります。この間は、室内や外出先の清潔を保つためにも、犬用のマナーパンツや生理用品の使用が有効です。
近年は通気性やフィット感に配慮した商品も多く、ストレスを感じにくい設計になっています。サイズ選びや装着時間にも注意を払い、犬の様子をこまめに確認しましょう。
まとめ
犬の発情期は性別によって行動の現れ方が異なり、落ち着きのなさやマーキング、排尿の変化、特有の仕草などが現れます。
飼い主として冷静に観察しながら、必要に応じて周囲への配慮を行うことが大切です。また、発情期に伴うストレスや衛生管理の面でも、日常的な備えが求められます。
犬の健康と周囲との良好な関係を保つために、発情期を正しく知り、責任ある行動を心がけましょう。
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