犬に『人間用シャンプー』を使うのは危険?絶対NGな理由や起こりうるトラブルとは
犬に人間用シャンプーを使うのは絶対NGな理由
1.皮膚のバリア機能が失われる可能性がある
人間の皮膚は弱酸性です。人間用のシャンプーは、弱酸性である人間の肌に合わせて作られています。
一方で、犬の皮膚は中性~アルカリ性です。そのため犬に人間用の弱酸性のシャンプーを使うと、皮膚のバリア機能が失われてしまう可能性があります。
皮膚のバリア機能が失われてしまうと、皮膚が外部からの刺激に敏感になってしまいます。また乾燥や痒みの原因になったり、皮膚が細菌感染を起こしたり、皮膚トラブルの原因になることがあります。
このようなことから、犬に人間用シャンプーを使うのは絶対NGです。
2.被毛がパサパサになる
人間用のシャンプー(石油系)は、犬にとって洗浄力が高いです。人間の肌や髪に優しいとされている、アミノ酸系のシャンプーであっても、犬には洗浄力が高いです。
人間の髪は皮脂でベタベタすることがありますが、犬の被毛は月1回程度のシャンプーであってもそれほどベタベタすることはありません。
よって犬に洗浄力の高い人間のシャンプーを使うと、被毛の潤いを守るための適度な皮脂がスッキリ洗い流されてしまい、乾燥の原因になってしまいます。
見た目にも美しさを失ってしまいますが、被毛がパサパサすることで、ブラッシングをするときにブラシが被毛を通りにくく、皮膚が引っ張られて痛い思いをさせてしまうことがあります。
3.被毛が絡まりやすく毛玉ができやすくなる
洗浄力の高い人間用のシャンプーを犬に使うと、被毛が適度な皮脂を失ってパサパサになり、絡まりやすくなります。
絡まった被毛を解きほぐそうと力を入れてブラッシングをすると、皮膚が引っ張られて犬が痛い思いをします。
また、被毛が絡まってしまっていることに気づかずにいると、毛玉になってしまい、ブラッシングでは解きほぐしてあげることができなくなってしまいます。
毛玉は根本からカットしなければならないことがあり、見た目の可愛さまで失ってしまうかもしれません。
トリミングサロンでは、毛玉を取り除くための料金として、別途請求されることがあります。
4.皮膚病を引き起こす
皮膚の潤いを保つための皮脂が洗い流されることによって皮膚が乾燥すると、犬の皮膚に常在する菌が過剰繁殖することがあります。
普段は悪さをすることのない菌ですが、過剰繁殖すると皮膚病を引き起こす原因になります。
皮膚から異常なニオイがしたり、かきむしるほどの痒みが伴ったり、皮膚の色素沈着や脱毛の原因になることもあります。
5.アレルギー反応を引き起こす可能性がある
人間用のシャンプーには様々な化学物質が含まれています。着色料、香料、保存料、防腐剤などです。
皮膚が敏感な犬であったり、アレルギーを起こしやすい体質であったり、シャンプーのすすぎ残しがあるなどする場合、湿疹や蕁麻疹などのアレルギー症状が起きてしまうことがあります。
犬が皮膚を舐めすぎたり、かきむしったりすると、皮膚を傷つけてしまいます。犬用のシャンプーを選ぶときも、より添加物の少ないものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
犬に人間用シャンプーを使うのは絶対NGな理由を5つ解説しました。
- 皮膚のバリア機能が失われる可能性がある
- 被毛がパサパサになる
- 被毛が絡まりやすく毛玉ができやすくなる
- 皮膚病を引き起こす
- アレルギー反応を引き起こす可能性がある
犬用のシャンプーは、ドラッグストア・スーパー・ホームセンターで手に入ります。
もし愛犬の皮膚にトラブルがあるのであれば、獣医師に相談し、動物病院で購入が可能なシャンプーを紹介してもらうこともできます。
トリミングに通っているのであれば、トリマーさんに犬用シャンプーのおすすめを聞くのもよいでしょう。
人間用のシャンプーでトラブルが起き、愛犬につらい思いをさせることがないようにしましょう。
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