犬の散歩時間と距離はどれくらいがいい?

犬の散歩時間と距離は、犬種や年齢、健康状態によって大きく異なります。

一般的に、1回の散歩時間と距離の目安は以下となります。

  • 小型犬は20〜30分、1~2km程度
  • 中型犬は30〜60分、2km程度
  • 大型犬は60分前後、2~4km程度

ただし、犬によって個体差があるため、愛犬の体調や性格に合わせて調整することが大切です。

たとえば、エネルギッシュな若い犬には長めの散歩が必要です。一方、シニア犬や関節に不安がある犬には短時間のこまめな散歩が適しているかもしれません。1回あたり10分程度にして数回に分けて散歩するのがベストです。

無理に長く歩かせることよりも「心地よく終われる」散歩を意識するようにしましょう。愛犬の様子をよく観察しながら、日々の散歩スタイルを柔軟に見直すことも大切です。

朝夕の1日2回が理想的

犬の散歩は、朝夕2回の散歩が理想的です。朝の散歩は排泄や軽い運動で1日を始めるのに最適で、夕方は日中に溜まったエネルギーを発散させるよい機会になります。

小型犬の場合は、1日1回の散歩で十分な場合もありますが、活動的な犬や若い犬は、1日1回では運動が不足し、ストレスが溜まりかねません。愛犬の運動量などを見ながら、回数や散歩の時間を調整してあげると良いでしょう。

2回の散歩が難しいときは、1回の散歩の質を高めたり、室内での遊びや知育トイを活用して運動不足を補う方法が有効です。

距離よりも「どんな散歩か」が満足度を上げる

多くの飼い主さんが「今日は何キロ歩いたか」を気にしがちですが、実は犬にとって重要なのは距離よりも内容です。

ニオイを嗅ぎながらゆっくり歩いたり、立ち止まって周囲を観察する時間は、犬にとっての情報収集であり、精神的な刺激になります。とくに、都市部では歩く距離が限られてしまうこともあるかもしれませんが、短い距離でもいろいろな経験をしながら散歩することで、満足度は大きく変わります。

犬の散歩では「どこをどう歩くか」を意識し、愛犬のペースに合わせた自由な散歩を心がけましょう。散歩の主役はあくまでも犬です。

散歩のベストな時間帯は季節や気温などで変わる

犬の散歩に適した時間は、季節や気温などによって、臨機応変に変えるようにしましょう。

夏場は日中の気温が高くなり、アスファルトの熱で肉球を火傷する危険もあります。また、気温の高い時間帯の散歩は、犬と飼い主さん両方に熱中症のリスクがあって危険です。そのため、早朝や日没後など涼しい時間帯に散歩するのが理想です。

逆に冬は、日が昇って暖かくなってからの散歩がおすすめです。寒さに弱い犬種、子犬やシニア犬の場合は、できるだけ暖かい時間帯の散歩が適しています。暖かい防寒着を着せてあげるのも良いでしょう。

また、雨の日や強風の日は無理に外に出ず、室内での遊びやトイレ誘導に切り替えるのもひとつの方法でしょう。

まとめ

犬の散歩は、単なる運動だけでなく、心の健康にも大きく影響します。「何分」「何キロ」といった数字にとらわれずに、愛犬がどんな表情で歩いているか、満足して帰ってこれるかを大切にしましょう。

必要な運動量は、犬種や年齢などによっても異なりますが、基本的には朝夕の2回、季節に合わせた時間帯を選びましょう。内容の充実した散歩を心がけることで、満足度の高い散歩になります。

ただし、無理は禁物です。散歩の時間が、お互いにとって楽しみになるように工夫してみてくださいね。


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情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 犬を散歩させるときの『適切な時間・距離』とは?最適な頻度やタイミングまで