犬が『抱っこ』されているときの心理５つ　喜んでいるとは限らない？愛犬に合わせたスキンシップを心がけよう

1.安心する

犬は大好きな人や信頼している人と体をつけることで、安心感を得ています。

特に不安なことがあるときや緊張しているときは、飼い主さんに抱っこをしてもらうことで守ってもらえると感じます。

そのため、愛犬を安心させるために体をなでたり、抱っこをしたりすることはとても有効な手段です。

ただし、他の犬に会ったときや知らない人が近寄ってきたときなど、愛犬が怖がっているときにすぐに抱き上げるのはやめましょう。

自分で地面に立っていたときには怖がっていた犬も、飼い主さんに抱き上げられた途端強気になって相手に吠えたり威嚇したりするようになることがあります。

自分は守られていて攻撃される心配がないことから、相手に対して攻撃的な態度を見せるようになるのです。

このような犬は不安や恐怖を自分自身で乗り越える力や自信を身につけられないため、すぐに抱っこをして守るのではなく、社会化をして少しずつ他の犬や人との関わり方を覚えさせましょう。

大好きな飼い主さんとのスキンシップを喜ぶ犬は多いと思います。頭や体をなでてもらったり、抱っこされたりすることで、リラックスして幸せを感じるからです。

抱っこなどのスキンシップを求めることは、ごく自然な行動で、それが満たされないと気持ちが不安定になったりストレスが溜まったりすることもあります。

ちょっとしたスキンシップが愛犬の心身の健康を守ることにもつながるので、ぜひ日頃から十分なスキンシップを意識してあげましょう。

散歩中に抱っこしてほしいとアピールする犬は、「抱っこしてもらえば歩かなくていいから楽ちん」と思っていることもあります。

散歩をしているときやお出かけしたときに抱っこしてほしがるのは、その場所に不安を感じている場合もあります。

しかし、慣れ親しんだ道でも抱っこして欲しがったり、散歩の帰り道でばかり抱っこをせがんだりする場合は「歩くのが疲れた」「面倒くさい」と思っているのかもしれません。

明らかに怪我をしている場合や危険がある場合を除いて、日常の散歩では基本的に自分でしっかりと歩かせるようにしましょう。

犬は飼い主さんに抱っこしてもらうなどのスキンシップを喜びますし、それによって安心感を与えることができます。

しかし、犬の性格や状況によっては抱っこを喜ばず、「早く離して！！」と思っていることもあります。

元気があり余っている子犬や遊びたがりの若い犬などは、抱っこされたときに「体を押さえつけられている」「自由を奪われている」と感じてしまうこともあるのです。

抱っこは愛犬との幸せなスキンシップ方法のひとつですが、そのときの状況や愛犬の様子を観察して、無理強いはしないようにしましょう。

飼い主さんが立った状態で犬を抱き上げると、その高さに緊張や不安、恐怖を感じてしまうことがあります。

人間にとっては大した高さではないと感じるかもしれませんが、特に小型犬にとっては到底地に足が着かないような高さで恐怖を感じてもおかしくありません。

特に、一度抱っこされているときに落とされてしまった経験がある犬は、「また落ちるかも…」「痛い思いをするかも…」と不安に襲われてしまいます。

抱っこしているときに体が強張っていたり、暴れて逃げようとしたりする場合は、怖がっている可能性を考えてみましょう。

絶対に落とさないように、まずは飼い主さんが座った状態で抱っこをすることに慣らして、少しずつ安心して体を預けてもらえるようにしていきましょう。

多くの犬は飼い主さんに抱っこされることを喜び、幸せや安心感を感じると思います。

しかし、抱っこが犬にとっていい影響を与えるとは限らないため、愛犬の気質やそのときの状況に合わせた対応をするようにしてください。

情報提供元：わんちゃんホンポ