愛犬が『シニア期』に入る前にしておくべきこと4つ 幸せな老後を過ごしてもらうために飼い主ができること
1.食事の量や内容を見直す
シニアに限らず、犬が健康を維持するためには年齢やライフステージに合った食事をとることが必要です。
そのため、シニア期に入る頃にはその時期に適した食事量や栄養バランスを考えておきましょう。
シニア期の犬は、運動量が落ちるだけでなく代謝も悪くなるため、若い頃と同じ食事をしていると、太ってしまう傾向があります。
シニア犬には低カロリー・高たんぱくな食事が適しているとされていて、さらに活性酸素を除去するような食材が使われているものがおすすめです。
ドッグフードの種類はとても豊富で、犬種や体質、年齢に合わせて配合されたものが数多く販売されています。
手作り食であってもドッグフードであっても、愛犬が健康を維持できるように食事内容を見直してあげましょう。
2.ボディケアに慣らす
シニア期に入ると、怪我や病気など健康上のトラブルが少しずつ増えてきます。
そのため、重篤な症状に至る前に異変を発見できるように、こまめな全身チェックやケアが大切です。
怪我や病気の早期発見は動物病院に頼るだけでなく、日常的に家庭内で健康チェックをすることも重要だと考えられています。
全身を手で触って傷や炎症、しこりなどがないかを確認したり、目で見てにおいを嗅いだりして異変を感じ取るように意識しましょう。
そのためには、体のどこを触られても嫌がらないように、また歯磨きやブラッシングなどのケアをおとなしく受けられるように慣らしておくことが必要です。
また、シニア期には体温調節が苦手になったり皮膚が弱くなったりして、洋服が必要になることもあります。
介護のためにハーネスやおむつを着けることもあるので、そうしたものに少しずつ慣らすことで、老後に感じるストレスを減らしてあげられます。
さらに、動物病院でおこなう歯石取りは、基本的に全身麻酔が必要で、シニア犬では体力面の心配から受けられないこともあります。
口腔内の健康維持のために歯石取りを考えている場合は、シニア期に入る前に獣医師に相談しておきましょう。
3.シニア犬にとって安全な環境を整える
犬も人間と同じように、年齢を重ねることで少しずつ身体的な能力が低下していきます。
筋力や体力が低下することで段差を上ることがむずかしくなったり、歩けなくなったりすることがあります。
さらに、感覚も鈍ることで家具や壁などにぶつかったり、トイレの失敗が増えたりすることもあるでしょう。
そのようなことが続くと、犬は動くことを怖がって嫌がるようになったり、ストレスを抱えたりするので、シニア犬が安全で快適に過ごせる環境を整えてあげることも大切です。
4.ハンドサインを教えておく
多くの家庭で少なからずしつけをしていると思います。
特別なしつけはしていなくても、「名前を呼んで近くに来させる」「食事の前に待たせる」といった基本的な行動は教えていることが多いでしょう。
犬が年齢を重ねたとき、五感の中でまず聴力から衰えてくるとされています。そのため、シニア期になると名前を呼んでも気がつかなかったり、何か指示を出しても聞こえなかったりすることがめずらしくありません。
そのようなことを考えて、これまで声での指示しか教えていなかった場合、手の合図(ハンドサイン)も教えておいてあげるといいでしょう。
もちろん、白内障や緑内障などで視力が低下することもあるので、どちらかの感覚が鈍くなったときにもう片方の力で補えるようにしておくと安心です。
犬はこれまでできていたことができなくなったり、飼い主さんが言っていることがわからなくなったりすると強い不安を感じます。
シニア期の愛犬とスムーズにコミュニケーションを取ったり、愛犬の不安を減らしたりするために、ぜひ遊びながらでいいのでハンドサインでのトレーニングに取り組んでみてください。
まとめ
犬の平均寿命が伸びて、愛犬と過ごす時間が長くなったことは、私たち飼い主にとって幸せなことだと思います。
しかし、長くなったシニア期は、若く健康な時期以上に犬への配慮が必要になります。
愛犬が楽しく快適なシニアライフを送れるように、シニア期に入る前から少しずつ準備をしておきましょう。
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