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湿った草むらは、ノミやマダニの絶好の生息地。散歩の後に「なんだか体をかゆがってるな……」というときは、すでに寄生されている可能性もあります。
ノミやマダニなどの寄生虫は、皮膚炎だけでなく、重篤な感染症(バベシア症など)の原因にもなります。チュアブルタイプやスポットオンタイプの予防薬を定期的に使うことで、かなりの確率で防ぐことが可能です。
梅雨の時期に増える犬の病気やトラブル。でも実は、その多くは日々のちょっとしたお世話で防ぐことが可能です。
「何をすればいいのかわからない…」という方もご安心を!ここでは、飼い主さんが今日から実践できるケア方法を5つのポイントに絞ってご紹介します。
ブラッシングは、毛並みを整えるだけでなく、皮膚の異常をいち早く発見する手段でもあります。湿気が多い時期は、毛の根元に赤みやかゆみが出やすいため、日々のスキンチェックがとても大切です。
「あれ?なんだかポツポツがあるかも…」そんな小さな異変を見逃さないために、毎日のブラッシングを習慣化しましょう。特に長毛種は毛が絡まりやすく、毛玉が皮膚病の原因になることもあるので、丁寧にほぐしてあげてくださいね。
雨の日の散歩や室内の湿気で、耳や肉球は雑菌が繁殖しやすい環境になります。耳の内側は特にカビが繁殖しやすく、肉球の間には汚れや湿気が溜まりがち。
散歩後は、柔らかいタオルで耳の周辺と肉球の間を丁寧に拭き取り、必要であればドライヤーの弱風で軽く乾かすのがおすすめです。これだけで、雑菌の繁殖を大幅に抑えることができます。
犬の寝床やお気に入りのスペースが湿気にさらされていると、カビやダニの温床になってしまいます。除湿器やサーキュレーターを活用して、室内の湿度を50〜60%に保つのが理想です。
また、ベッドやブランケットはこまめに洗濯し、しっかり乾燥させましょう。「なんだか臭うかも?」と感じたら、すでに菌が繁殖しているサインかもしれません。
梅雨の散歩は、いつも以上に注意が必要です。濡れた草むらには、ノミやマダニが活発に活動しているため、散歩後のケアがとても重要になります。
帰宅後は被毛をしっかりチェックし、ノミ取りコームを使って体を丁寧にブラッシング。さらに、月に一度のスポットオン駆虫薬や、首輪タイプの予防グッズも併用すると効果的です。
湿気が多い季節でも、飲水量が少ないと体内の循環が悪くなり、様々な病気のリスクが上がります。「うちの子、水あまり飲まないんだよね…」という子には、フードに水分を加えたり、スープ仕立てのごはんにしたりといった工夫がおすすめです。
さらに、食材の鮮度にも注意が必要。気温と湿度の高さでフードが傷みやすくなるため、保存方法にも気を配りましょう。
梅雨は、犬の健康にさまざまな影響を与える季節です。湿気による皮膚病や外耳炎、飲水不足による膀胱炎、ノミ・マダニの寄生など、注意すべきポイントはたくさんあります。
でも、日々のちょっとしたケアや観察で、未然に防げる病気も多いのです。今回ご紹介した予防法を参照に、梅雨のじめじめした時期を乗り越えていきましょう。