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犬は満腹を感じにくい動物で、「お腹が空いていなくても食べられるときに食べる」という気質を持っています。
しかし、なかにはあまりお腹が空いていないときには、食べようとしない犬もいます。
特に、そのおやつが好みに合わないであれば、食べたがらないのも不思議なことではないでしょう。
毎日ほぼ同じ時間にご飯を食べられる家庭犬は、食べ物に対してあまり強い執着を持っていない場合もあります。
そのため、「今はあまり食べる気分じゃない」と思うと、食べようとしないこともあるでしょう。
野生の世界では考えられないことですが、家庭犬の場合は「お腹が空いたらいつでも食べ物がもらえる」という安心感を持っているのだと思います。
犬は強い不安や恐怖、ストレスを感じていると、食べられなくなってしまうことがあります。
人間でも精神的な負担を大きく感じていると、食事や睡眠がきちんと取れなくなったり、遊び余裕がなくなったりすることはあると思いますが、犬も同じなのです。
初めて行った場所で緊張しているときや、雷や花火などの音を恐がっているときなどは、おやつを目の前に出されても、全く食べようとしないことがあります。
この場合は、ストレスの原因が取り除かれれば、おやつもいつも通り食べるようになるでしょう。
食べることが大好きで、いつもは喜んでおやつを食べる犬が食べなくなった場合は、身体的なトラブルを抱えている可能性があります。
動物は、病気やケガで体に痛みを感じているとき、ひたすら体を休ませて回復しようとします。痛みで食べれない場合もあれば、食欲が湧かないという場合もあるでしょう。
また、歯周病や口内炎など、口腔内にトラブルがあるときも、単純な痛みで食べられないことがあります。
いつもに比べて寝ている時間が長い、下痢や嘔吐があるというように、食べないこと以外にも異常が見られる場合は体調不良の可能性を考えてみてください。
犬がおやつを食べないこと自体は、それほど心配することではありません。
食事をしっかりと取っていて、適切な体格を維持できているのであれば、無理におやつを食べさせる必要もないでしょう。
しかし、これまで喜んで食べていたおやつを食べなくなってしまったり、食べ物全体に興味を持たなくなったりした場合は、注意が必要です。
そうした場合は、身体的または精神的なトラブルが原因になっている可能性があるので、犬の様子をいつも以上に注目してみてください。
少しでも気になることがあれば、動物病院を受診して検査などを受けてみることをおすすめします。
おやつが大好きな犬もいれば、そうでない犬もいます。おやつよりもおもちゃ遊びや飼い主さんとのスキンシップを喜ぶ犬もいるでしょう。
おやつを食べなくても必要以上に心配しなくていいと思いますが、食事も食べなくなったり、日中動きたがらなかったりする様子が見られる場合は、体調に異常はないか注意してみてください。