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2.交渉:何かと引き換えに愛犬を生き返らせてくれと神様などに交渉する
3.怒り:交渉が受け入れられずに愛犬の死を何か・誰かのせいにしてしまう
4.受容:怒りが落ち着き、愛犬の死を受け入れられるようになってくる
5.解決:愛犬の思い出と共に、通常の日常生活を送れるようになる
このような段階を、焦らずにご自身のペースで進むことを心掛けましょう。この5つの段階を進むために有効だと言われている対処法には、下記のようなものがあります。ご自身の状況に合わせて、できることから始めてみましょう。
(1)愛犬を亡くした悲しみを感じながら、別れを惜しむ
(2)ご自身の気持ちに合った方法で、愛犬を供養する
(3)自分の気持ちを言葉に表す
(4)愛犬との思い出に浸る
(5)ある程度愛犬との思い出に浸れたら、遺品を整理する
(6)しっかり食事をとる
(7)眠れなくても横になって体を休ませる
(2)の供養では、一旦遺骨を自宅に引き取り手元供養を行い、将来的にペット墓地に納骨したり、一緒に納骨できるお墓を購入したりすることも可能です。
(3)では、愛犬とご自身との関係性を理解しているご家族やご友人と愛犬の思い出話をすることが望ましいと言われています。しかしそのような話し相手がいない場合は、SNS等のペットロスを抱えている方たちのコミュニティに参加したり、専門のカウンセラーに頼ることも、前に進むためには役に立つでしょう。
時々、ペットロスを乗り越えようと無理をして、かえって悪化させ、うつ病にまで発展させてしまう方もおられます。下記のような行動は、かえって状況を悪化させる可能性があるため、覚えておきましょう。
(1)愛犬のことを無理に忘れようとする
(2)わざと明るく振る舞う
(3)自分の気持ちを閉じ込めて表に出さない
(4)状況も心理状態も落ち着く前に、新しい動物を迎え入れる
(4)では、亡くなった愛犬の身代わりとしてではなく、その子自身を大切にできる心の状態になるまでは、安易に新しい子を迎え入れないようにしましょう。
ある大手の保険会社のアンケートでは、ペットロスを経験された飼い主さんの51%が、3ヵ月程度で回復したと回答されています。しかし、中には1年以上続く方もいます。たとえどれだけ時間が掛かったとしても大丈夫です。愛犬との大切な日々を思い出しながら、焦らずご自身のペースで少しずつ前を向いていきましょう。
また、愛犬のケアや看病、介護などへの後悔が強い場合に、ペットロスが長引く傾向があるようです。愛犬が元気なうちから、愛犬とのその日その日の生活を丁寧に楽しく過ごすことも、ペットロスを乗り越えやすくするための対策になるでしょう。