犬のあくびにはどのような意味が隠れているの?

愛犬があくびしている様子を目撃する機会は、飼い主にとっては何ら珍しいことではありません。一般的に、犬があくびする理由として考えられる原因は「眠気」と「ストレス」の2種類です。

しかし、以前にも増してあくびする回数が増えたと感じる場合は注意してください。もしかすると、何らかの病気が隠れていて、それによりあくびが誘発されている可能性があります。

明らかにあくびの回数が増えたと感じる時は、他にも愛犬におかしな様子が見られないか注意深く観察してください。

犬のあくびが増えた時に考えられる病気とは

犬のあくびが増えた時は、下記の病気が疑われます。

てんかん

てんかんは脳神経の病気の1つで、いまだに原因は明らかにされていません。てんかんと言ってもさまざまな種類があるので、まずは病院で検査などを受けて、抗てんかん薬などで発作を軽減させます。

てんかんは直接的に死に至る危険性はありませんが、散歩中に突然痙攣を起こしたり、高い場所にいる時に痙攣を起こして転落してしまうなど、危険な事態を招く恐れがあるので、飼い主は注意深く見守らなければなりません。

貧血症状

あくびが増える原因として、鉄分が不足しているなどの原因で貧血症状を起こしている可能性が疑われます。貧血症状を招く原因には、以下の病気や状態が考えられます。

  • 免疫異常
  • 中毒
  • 寄生虫感染
  • 腫瘍

貧血状態に陥ると、歩こうとしてもふらついてしまったり、元気を消失したり、食べる気力すらも失われてしまうため、一気に体調が悪化します。放置していると重症化し、最悪の場合は命の危険も懸念されるので、早めに動物病院で治療を受けましょう。

低血糖症

低血糖症は生後3ヶ月ごろまでの子犬に見られやすい症状で、血糖値が下がり過ぎてしまうと脳のエネルギーが不足することから、最悪の場合、死に至る危険性もあります。

低血糖症は、食事不足や寄生虫感染、ウイルス感染などが主な原因です。生後3ヶ月ごろまでは、1回の食事量を減らし、回数を増やすなど食事の与え方を工夫しながら適切な栄養分を摂取させ、健康な成長を促しましょう。

うつ病

最初にあくびの主な原因の1つにストレスがあるとお話ししましたが、ストレスを抱え込みすぎると人間と同様、犬もうつ病を発症することがあります。

うつ病はストレス過多によって嘔吐や下痢、食欲不振、元気消失などの症状を招く上、犬自身もひどく辛い生活を強いられている状態です。生活環境や愛情の注ぎ方などを見直し、愛犬がストレスなく生活できるように努めましょう。

こんな症状が現れたら今すぐ病院へ!

犬のあくびが増えた時、以下の症状が同時に現れている場合は、何らかの病気が関係している可能性が高く見受けられます。

  • 元気や食欲がなくなっている
  • 下痢や嘔吐
  • ふらつく様子を見せる
  • ぐったりして動こうとしない
  • 痙攣している

低血糖症や重度の貧血の場合、命に関わることも危惧されるので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

まとめ

今回紹介したように、犬のあくびが突然増えた場合は、てんかんや貧血、低血糖症などの病気が関係しているケースもあります。愛犬の命を守るためにも、あくびと同時に他の症状が現れているときは、速やかにかかりつけの動物病院を受診してください。


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情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 犬の『あくびが増える』病気とは?今すぐに病院へ行くべき危険な症状まで