1.犬は人間の言葉をそのまま理解しない

犬は人間の言葉を、私たちと同じようには理解できません。なぜなら、人間との共通言語を持っていないからです。

では「おすわり」と言ったとき、犬はどのようにして合図に合わせておすわりをするのでしょうか。それは、「おすわり」という音を特定の行動と結びつけて覚えているだけなのです。

つまり、何回言っても伝わらない場合、言葉と行動が一致していない可能性があります。

例えば、毎回違うトーンやタイミングで合図を出してしまうと、犬は混乱してうまくできません。犬にとって「何を求められているのか」が明確でないと、反応するのは難しいのです。

しかし、これは人間も同じで、相手が何を伝えたいのかを理解できなかったり、言いたいことはわかるけど何が正解なのかが不明だと、求められている結果は出せませんよね。

それが人と共通言語を持たない犬相手に伝えるとなると、より一層犬にとってわかりやすい伝え方をする必要があるとわかります。

2.犬へ出す合図のタイミングがズレている

他の人がやるとうまくいくのに、なぜか自分がやると合図が伝わらない…という場合は、合図を出すタイミングが原因かもしれません。

犬は「今、何をすべきか」を瞬間的に判断します。

例えば、「おすわり」と言っておすわりをした瞬間にご褒美を提供すれば、犬は「おすわりの合図で座るといいことがある」と学習し、次回からおすわりの合図で行動するはずです。

しかし、ご褒美のタイミングがズレていると、何に対してのご褒美なのかがわかりにくく、次のアクションも迷ってしまいます。

何度も言っても反応がないなら、タイミングを見直してみてください。ズレを修正すれば、伝わりやすくなり、うまくいくはずですよ。

3.犬の集中力が途切れている

本当はうまくできるはずなのに、なぜか犬が合図を無視するように見えるときは、ただ愛犬が集中できていないだけかもしれません。周囲の音や匂い、動きに気を取られると、飼い主さんの声が届きにくくなります。

特に興奮している時や疲れている時は、頭が合図を受け取るモードになっていないかも。そんなときは無理して実行するのではなく、しっかりと休憩をとってあげるようにしましょう。

十分な休憩をとってから、静かな環境で名前を呼んで、視線を合わせることなどからスタートし、愛犬の準備ができたら合図を出してみてください。

合図の意味を理解しているのであれば、気分が乗らないなどの理由がない限り、きっと合図に応えてくれます。

4.犬にとって合図とメリットが結びついていない

合図が伝わらないのは、それが犬にとって「意味のあるもの」に結びついていない可能性があります。

例えば「おすわり」と言っても、その後に何も良いことが起こらなければ、そこにメリットはないため行動をしません。

逆に、ご褒美や褒め言葉などその子にとってのメリットがもらえると、「これをやれば嬉しいことが起きる」と学びます。2回くらい繰り返しても反応が薄いなら、合図にポジティブな結果をひもづけてあげてください。

犬が「やってみよう」と思える動機づけは非常に重要で、人で例えるなら頑張ったぶんのお給料のようなものです。頑張っても結果が得られない状態が続くと、やりたいなんて思いませんよね。

それは犬も同じなのだということを、忘れないようにしましょう。

まとめ

愛犬に合図が伝わらないのは、決してダメ犬だからではありません。そこには、言葉の理解力の違いやタイミングのズレ、集中力の問題、意味の欠如が原因となっている可能性が隠れています。

ぜひ一度、愛犬の視点に立って、伝え方を見直してみてください。

そうすれば、コミュニケーションはぐっとスムーズになり、より一層絆も深めることができますよ。


■関連記事
犬型のネックピローをゲット→犬が近くで寝ていると思ったら…まさかの『寄り添って真似をする光景』に4万いいね「ポーズが完璧すぎる」の声
一緒に寝られて嬉しそうな2匹の犬→次の瞬間…嘘のような『態度の激変っぷり』が13万再生「急に暑くなったのかな」「シュール過ぎてw」と爆笑
犬が食べていい果物!与える際の注意点や食べてはいけないものも解説
『見たことないww』犬に"お散歩行く?"と聞いてみた結果…まるで人の子供のような『可愛すぎる反応』がたまらないと19万再生「脱力感がw」
慣れないドッグランに来た犬→想像以上にビビり倒してしまい...思わず応援したくなる『必死すぎる行動』が76万再生「しがみつくの可愛いw」
情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 愛犬に何度言っても『合図が伝わらない』理由4選 原因は飼い主にあった?心得ておきたいこととは