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「様子を見る」という判断が、後になって大きな後悔につながることもあるので、慎重に対応しましょう。
噛まれたときに「痛い!」と反射的に大声を出したり、ショックで犬を叩いてしまう人もいるかもしれません。しかし、これは絶対にやってはいけません。
犬が噛む理由の多くは、恐怖や不安、驚き、興奮などの感情によるものです。そのため、叩いたり怒鳴ったりすると、犬はさらに怖がったり、逆に防衛本能が働いて攻撃的になったりする可能性があります。
また、「噛んだら怖い目に遭う」と学習すると、次回からさらに強く噛むようになったり、より警戒心を持つようになったりすることもあります。特に、子犬の場合は正しいしつけをせずに怒ると、噛み癖がついてしまうこともあるので注意が必要です。
犬に噛まれてしまったとき、大切なのは素早く適切な対応をすることです。
ここでは、傷の悪化や感染を防ぐための正しい対処法を、順番にわかりやすく説明していきます。
まず最初にするべきことは、傷口をしっかり洗い流すことです。犬の口の中にはさまざまな細菌が潜んでおり、傷口から感染するリスクがあるため、できるだけ早く清潔にすることが大切です。
【洗い方のポイント】
「傷が小さいから大丈夫」と思わず、まずはしっかり洗うことが最優先です。
洗浄が終わったら、次に出血の有無を確認しましょう。出血がある場合は、清潔な布やガーゼを使ってやさしく押さえ、止血します。
【止血のポイント】
出血が少ない場合でも、傷が開いたままだと細菌が入りやすくなるので、ガーゼや清潔な布で軽く覆うと安心です。
応急処置が終わったら、傷の状態をチェックして、病院へ行くべきか判断しましょう。
【受診を検討すべきケース】
とくに、噛み傷が深い場合や、痛みや腫れがひどい場合は、必ず病院で診てもらいましょう。また、破傷風や狂犬病のリスクもゼロではないため、海外で噛まれた場合はすぐに医療機関を受診することをおすすめします。
自分の飼い犬ではなく、よその犬や野良犬に噛まれてしまった場合は、通常の応急処置に加えて、適切な届け出や対応が必要になります。特に、狂犬病や感染症のリスクも考えられるため、慎重に行動しましょう。
よその犬に噛まれた場合、まずは飼い主がいるかどうかを確認しましょう。飼い主が分かる場合は、名前や連絡先を聞き、その犬が狂犬病ワクチンを接種しているか、健康状態に問題がなかったかなども確認しておくと安心です。
また、治療費の負担について話し合う必要があるため、病院で診察を受けた際には領収書や診断書を保管しておくとスムーズです。感情的にならず、冷静に対応することを心がけましょう。
飼い主のわからない犬や野良犬に噛まれた場合は、必ず自治体や警察に届け出ることが重要です。自治体に連絡することで、野良犬の捕獲や調査が行われ、狂犬病のリスクを確認できます。また、警察に届け出ることで、万が一トラブルになった際の証拠にもなります。
日本では狂犬病の発生はありませんが、海外やリスクのある地域では、早急な対応が必要です。感染症の危険性もあるため、届け出を怠らず、適切な対応をとることが大切です。
よその犬や野良犬に噛まれた場合は、感染症のリスクが高いため、できるだけ早く病院を受診することが大切です。傷の状態に応じて、消毒や抗生物質の処方、必要に応じて破傷風ワクチンの接種を受けることになります。また、海外や狂犬病のリスクがある地域で噛まれた場合は、狂犬病ワクチンの接種が必要になることもあります。
噛まれた直後は傷が小さく見えても、時間が経つと腫れや痛みが出てくることがあるため、自己判断せず、医師の指示を仰いで適切な処置を受けることが重要です。
犬に噛まれたときは、まず落ち着いて正しい応急処置を行うことが大切です。傷口はすぐに流水で洗浄し、清潔な布やガーゼでやさしく止血しましょう。その後、傷の状態を確認し、腫れや痛みがある場合は早めに病院を受診することが重要です。
特によその犬や野良犬に噛まれた場合は、自治体や警察へ届け出る必要があるため、適切な対応を心がけましょう。感染症のリスクを防ぐためにも、冷静に行動し、適切な処置を実践することが大切です。