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多少時間はかかると思いますが、色々な場所に行って、人や犬、動物に会わせたり、音を聞かせたりして、どこに行っても不安がらずに済むように経験値を上げてあげましょう。
室内で暮らしている犬が不安になりやすいタイミングとして考えられるのが、ひとりきりになる留守番の時間です。
ひとりで家に残されることで不安や恐怖を感じて、その気持ちを振り払うために吠え続けたり、いたずらや自傷行為をくり返したりするようになることがあります。
こうした行動が激しく見られる場合、「分離不安症」という疾患として考えられる場合もあり、薬物療法や行動療法が必要になる可能性も考えられます。
こうしたことを避けるためには、犬を飼い始めて家に慣れた頃から、少しずつひとりで過ごす時間を作ることが大切です。
分離不安症になるのは、ずっと飼い主さんと一緒にいた犬が突然ひとりきりにされるときなどなので、家でひとりで過ごすことも当たり前のものになるように教えておきましょう。
同じ家の中であえて別室で過ごす時間をつくったり、数分程度の留守番をさせてみたりして、「飼い主が目の前からいなくなっても必ず戻ってくる」という経験をさせてください。
そうすることで、犬はひとりの時間も安心して過ごし、飼い主さんを待っていられるようになります。
犬が不安になってしまっているときや、不安感からストレスを抱えていると感じられるときは、スキンシップを増やして気持ちを落ち着かせてあげましょう。
特別なマッサージなどはできなくても、犬が嫌がらない限りは優しくなでたり抱っこをしたりといったスキンシップをすることで不安が解消されます。
犬は信頼している人との触れ合いなどによって「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが脳内で分泌されると考えられています。これは分泌されると安心感や幸福感を感じたり、ストレスが軽減されたりする作用があるため、「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」などと呼ばれます。
不安を感じている犬の気持ちを少しでも落ち着かせるために、十分なスキンシップを心がけましょう。
この記事で解説したとおり、犬は飼い主さんの行動や態度をよく見ていて、良くも悪くも影響を受けやすいと考えられています。
愛犬が不安を抱えず穏やかに生活ができるように、ぜひ飼い主さんも接し方を意識してみてくださいね。