犬に『こたつ』を使うときの絶対NG行為3選 起こりやすい重大な事故や安全に使用する方法まで
犬にこたつを使う際の3つのNG行為
こたつが大好きな犬も多いと思いますが、使い方に注意が必要です。犬がこたつを安全に使用するために知っておきたい3つのNG行為を紹介します。
1.長時間の使用
犬がこたつの中で長時間過ごすのは非常に危険です。中に入っているときは、定期的に様子を確認するようにしましょう。
意外に思われるかもしれませんが、こたつの中で熱中症や脱水症を起こす犬もいます。おとなしく寝ているなと思っていたら、実は体調が悪くてぐったりしていたというケースもあります。
犬がこたつの中で寝ているときは定期的に中の空気を入れ替える、外に出す、こたつの電源を切るなどして、熱くなりすぎないようにしましょう。
2.犬だけで使う
お留守番など犬だけでこたつを使わせるのは絶対にNGです。思わぬ事故につながる可能性があります。
こたつは、ストーブと比べると安全なイメージを持っている人も多いと思います。しかし実際には、ヒーター部分にこたつ布団があたって火事になる、コードを噛んで感電するなどの事故が起きているのです。
また、脱水症や熱中症などで体調が悪くなっても犬だけでは対処ができませんし、発見が遅れてしまう原因にもなります。
こたつの利用は飼い主さんがそばにいるときだけにして、留守番中はエアコンなどの安全性の高い暖房器具を使うようにしましょう。
3.高めの温度設定
こたつの温度設定が高すぎるのも、低温やけどや熱中症、脱水症の原因になり得ます。
こたつの中は熱がこもりやすく、気づかないうちに高温になりがちです。こたつは人間にとって快適でも、犬には負担がかかることもあるため、温度設定は低めにするのが無難でしょう。
また犬がこたつにいるときは、適宜温度を確認し、必要であればこたつのカバーを外して温度を調整することが大切です。
犬にこたつを使う際に起こり得る事故と対処法
こたつは温かく、犬にとって快適な場所になる一方で、いくつかのリスクもあります。次に、こたつ使用時の注意点と事故を未然に防ぐための対処法について解説します。
低温やけど
こたつは低温やけどを起こしやすい暖房器具のひとつです。
低温やけどは、40〜50度程度の熱源に長時間触れることで起こります。低温やけどの厄介なところは、皮膚の深い部分までダメージが及ぶことです。
高温であれば、触れた瞬間に反射的に反応をするためひどいやけどになることは少ないのですが、低温やけどは心地よいと感じる程度の温度が原因のため、じわじわと温められて、気づいたときには皮膚の深い部分にまでダメージを負っていることが多いのです。
とくにこたつの中で眠ってしまう犬は、長時間同じ体勢で過ごすことになりますので、低温やけどのリスクが高くなります。
低温やけどを防ぐためには、定期的に犬の体勢や向きを変えたり、こたつの使用時間を制限する必要があるでしょう。
熱中症・脱水症
こたつの中は熱がこもり、高温になりがちです。そのため、こたつの中で寝てしまうと熱中症や脱水症を起こしてしまう可能性があります。
犬はこたつの中にすっぽりと入って寝ていることが多いため、気づいたときには熱中症や脱水症を起こしていたというケースも多いので注意が必要です。とくに老犬はのどの渇きに鈍感になるため、よく様子を観察するようにしましょう。
温度は人間にとって快適な温度よりも少し低めに設定し、犬が自分で出入りできるようにこたつの周りを整理しておくと良いでしょう。
どちらも重症化すると命に関わる病気です。「ハァハァ」という荒い呼吸をしているなど、いつもと違う様子が見られたら動物病院を受診してください。
感電
こたつのコードが見える場合、犬が興味を持って噛んでしまうことがあります。とくに若い犬や好奇心旺盛な犬には注意が必要でしょう。
犬が誤ってコードを噛んでしまうと感電のリスクはもちろんですが、火災の原因にもなります。
人間用のこたつのコードは、ペット用のように噛んでも大丈夫なようには作られていませんので、コードにカバーをつける、家具で隠すといった安全対策が必要です。
まとめ
温かいこたつに入ると出たくなくなるのは犬も同じです。しかし使い方を間違うと命にかかわる事故につながってしまうこともあります。
たとえば温かいこたつの中で寝てしまい、気づいたら熱中症や脱水症になっていたり、低温やけどを負ってしまっていたり。コードを噛んで感電や火災の原因になることもあります。
こたつを安全に使うためには、長時間の使用を避け、温度を低めに設定し、使うのは飼い主さんのいるときだけにするのがおすすめです。こたつを上手に使い、寒い冬を少しでも快適に過ごせるようにしましょう。
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