『飼育が難しすぎる犬種』3選 主な特徴や初心者には向かない理由まで解説
️1.ボーダーコリー
ボーダーコリーといえば、牧羊犬として羊たちを自在に操る姿をイメージする人が多いのではないでしょうか。
そのイメージ通り、ボーダーコリーは訓練性能がとても高く、数ある犬種の中でも最も知能指数が高く賢い犬種であると言われています。
(それだけ賢い犬種なのだから、初心者でもしつけしやすく飼いやすいのだろう)と想像するかもしれません。
しかしそれは、実は真逆なのです。
ボーダーコリーに限らず、一般的に「賢い」とされている犬種は飼育が難しく、とくに初心者には向かないことが多いのです。
なぜならばその賢さゆえに、飼い主が不慣れな面や優柔不断な姿を少しでも見せると「こいつは信頼するに値しない」と判断され、ナメられてしまうからです。
ある程度犬の扱いに慣れ、しつけのイロハをしっかり押さえていても扱いにくい犬種と言えるでしょう。
また、羊を追って長時間走り回っている姿からもわかるように、必要運動量もかなり多いため、お散歩や遊びに長時間付き合える体力や覚悟も必要です。
️2.柴犬
柴犬の人気はここ数年続いているのはご存じかと思いますが、その人気は今や日本国内にとどまらず、世界中でかなりの大人気となっています。その証拠に、SNS上では「まる」や「かぼす」のように、もはやスター犬とも言える柴犬が多数登場しています。
それらの影響から「柴犬を飼ってみたい」と憧れる人も多いのですが、実は柴犬は初心者向きの犬種ではありません。
実際に国内の動物愛護施設などに収容されている保護犬の中でも、柴犬と柴系の雑種が最も多い割合を占めているとも言われています。つまり、お迎えしたものの飼育が予想以上に難しく、残念ながら手放してしまう人が多いということが想像できます。
柴犬をはじめとする日本犬は、長い歴史の中で品種改良が重ねられてきた洋犬に比べ、人為的な改良がほとんど加えられませんでした。そのようなことから、オオカミの特性を強く残しています。
そのため、自立心が強く頑固な一面があり、洋犬のような距離感を期待しているとギャップがあるばかりか、初心者だと扱いに手こずってしまう恐れがあります。
また、かつては番犬として活躍していたように警戒心が強い子も多く、噛み癖や威嚇癖に手を焼く飼い主さんも多いのです。
️3.ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは、『第84回アカデミー賞』で5冠を獲得した映画『アーティスト』で一躍有名になりました。
作中に登場する主人公の愛犬を演じた『アギー』の名演が話題になり、容姿の愛らしさも相まって人気が爆発したのです。ちょっと長い犬種名でピンと来ない人も、画像を見ればすぐに「ああ、この犬か」とわかるのではないでしょうか。
小型犬で一見飼いやすそうに見えるジャックラッセルテリアですが、実は初心者には要注意の犬種です。
元来狩猟犬だったため、小型犬の割に体力があって必要運動量が非常に多いことが理由として挙げられます。
実際に、前述の映画『アーティスト』の公開以降ジャックラッセルテリアを飼いたいとの問い合わせが殺到した際、イギリスの動物保護団体が警告を発した他、アメリカのジャックラッセルテリアクラブもその飼いにくさについて注意喚起しました。
️まとめ
今回は、「飼育が難しすぎる犬種」について解説しました。
ここでご紹介したのはもちろんその犬種の「傾向」であって、もちろん実際の飼育難度はそれぞれの個体によって異なります。
また、お迎えするご家庭の事情や環境、飼い主さんの経験差によっても、同じ犬を迎えてもその難度は異なるでしょう。
しかし、憧れや理想だけで飼いはじめ、想像と違ったからといって安易に手放すようなことは絶対にあってはなりません。
犬をお迎えしたいと思ったら、今回解説したような内容はぜひ事前に知っておきたい知識ですし、お迎えする前にまずはその犬種について調べて学んでみる気持ちが必要です。
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