犬とのお散歩ってどのくらいの距離を歩けばいいの?犬種や年齢に合わせた目安と注意点を解説
犬の散歩の距離の目安と注意点
犬の散歩の距離がどれくらい必要かは、犬種や体型、年齢などによって異なります。もちろん個体差も大きいので調整は必要ですが、まずはそれぞれの目安を知っておきましょう。
1.小型犬の場合
8kg程度までの小型犬の場合、1回の散歩で必要な距離は約1~2kmで、歩き続ければ20分前後と考えられています。散歩は基本的に1日2回するようにしましょう。
体重が4kg以下の超小型犬の場合は、やや1km程度でもかまいません。小さな犬は体力が少ないだけでなく、骨や関節が細いので歩きすぎることで負担がかかってダメージを受けることがあるので注意が必要です。
反対に、小型犬であってもミニチュア・ダックスフンドやジャック・ラッセル・テリアのように、猟犬として活動していたような犬種は体力も筋力も豊富です。そのため、中型犬と同程度の運動量が必要な場合もあります。
2.中型犬の場合
柴犬やビーグルなど10~25kgまでの中型犬には、1回あたり約2~4kmの散歩が必要だと考えられています。中型犬の多くは、牧畜・牧羊や狩猟などをおこなっていた犬種が多く、体力も筋力も充実しているため、毎日たっぷり運動をさせてあげましょう。
長い距離を淡々と歩くだけでなく、一緒に走ったりボール遊びをしたりと、色々な体の使い方をする運動をさせてあげることをおすすめします。犬も楽しんで運動ができてストレス発散になり、全身の筋力がバランスよくつきます。
特に、ボーダー・コリーやウェルシュ・コーギーのような犬は、広い牧場を走り回って仕事をしていたため、ほかの中型犬に比べて体力があります。
また、運動量が足りないとストレスを感じてしまい、いたずらや無駄吠えが増えることがあるので、十分な遊びや運動を提供してあげましょう。こうした犬はアジリティやフリスビー、フライボールなどドッグスポーツにチャレンジするのもおすすめです。
3.大型犬の場合
ラブラドール・レトリバーやハスキー、秋田犬など25kgを超える大型犬には、1回約3~4kmの散歩が必要です。
ただし大型犬は体重が重い分、運動時に足腰の関節に負担がかかってしまうことがあります。股関節形成不全や膝蓋骨脱臼の症状が進んでしまうことも多いので、注意が必要です。
そのため、散歩や運動をさせるときは、ゆっくりとしたペースで歩くようにするといいでしょう。ジャンプやダッシュなど激しい運動を頻繁におこなうことは避けてください。
4.子犬の場合
子犬は骨格や筋肉など体が発達途中なので、過度に運動をさせると体に負担をかけたりダメージを与えたりしてしまうことがあります。
長い距離を歩かせたり高い場所から飛び降りたりさせすぎると、関節を傷めたり心肺機能に負荷をかけたりする恐れがあるので気を付けてください。
ワクチン接種などが完了して散歩に出るようになったら、まずは1km未満の散歩から始めて、体の成長に合わせて距離を伸ばしていくようにしましょう。
5.シニア犬の場合
犬は年齢を重ねると、少しずつ体力や筋力が低下していきます。そのため、若い頃と同じような散歩では、疲れすぎたり関節を傷めたりするようになります。
そのため、小型犬の場合は9~11歳頃、大型犬の場合は6~7歳頃から犬の様子を確認して距離を調整するようにしましょう。
また、老齢になり自分で歩くことが大変になってきても、気分転換や免疫力維持のために適度な散歩は必要です。庭や玄関先に出してあげたり、カートに乗せて散歩に出かけたりするといいでしょう。
まとめ
犬の散歩で必要な距離は、体型や年齢によって定められていますが、あくまでも目安であり個体差があるということを忘れないようにしましょう。
普段の散歩で体力があまっている様子や、疲れすぎている様子がないかを確認して、愛犬に適切な散歩の仕方や距離を考えてみてください。
また、年齢や季節によっても調整が必要なので、日頃から愛犬の様子をしっかりと観察して、楽しく快適な散歩ができるように心がけましょう。
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