発情期の犬がする『6つの行動』性別ごとの違いや飼い主がすべき対応まで
犬の発情期はいつから始まるの?
個体差はありますが、一般的に犬は「生後6ヶ月~生後12ヶ月頃」に発情期が始まることがわかっています。小型犬よりも大型犬のほうが成熟が遅い傾向にあり、なかには生後12ヶ月以降に発情期が始まる犬もいるようです。
犬の発情の仕方はオスとメスで異なり、メスには明確な「発情期」がありますが、オスに「発情期」はなく、発情しているメスのフェロモンを感知することで自らも発情します。
オス犬がメス犬のフェロモンを感知する能力は精度が高く、2km離れた場所にいるメスの発情期にも反応するといわれています。
発情期の犬がする「6つの行動」
発情期の犬には、次のような行動が見られます。オスとメスで行動が異なりますので、それぞれ確認しておきましょう。
1.遠吠えする
発情期のオス犬は「遠吠え」をすることがあります。遠吠えとは、遠くにいる仲間とコミュニケーションを取る時に犬や狼がする、「ウオーン」「ワオーン」というような長い鳴き声のことです。
遠くにいる発情したメスのフェロモンを感じ取ったオス犬は、「僕はここにいるよ!」と存在をアピールしたり、他のオス犬に「横取りするな!」と牽制したいために遠吠えをするといわれています。
発情期以外にも遠吠えをする犬はいますが、いつもより激しく遠吠えする、普段しない遠吠えをするオス犬は発情している可能性が高いでしょう。
2.マーキングする
犬のオスは発情期になると「マーキング」をすることがあります。
もともとマーキングは他の犬に自分の縄張りを示すためにも行う行為ですが、発情期のオスはより強く自分をアピールしたいため、おしっこをいつもより色々な場所にするようになります。
3.マウンティング
犬が他の犬や人、ぬいぐるみなどにしがみついて腰を振る行動を「マウンティング」といいます。
マウンティングは自分の優位性を相手に示すために行うこともありますが、発情期の犬の場合は性衝動が高まった時にすることが多いようです。
発情したメスもマウンティングをすることがあるようなので、発情期に腰を振り始めても驚かないであげてくださいね。
4.喧嘩をする
オス犬は発情期のメスを奪い合って「喧嘩」をすることがあります。
普段は大人しい犬であっても、発情すると興奮して攻撃的になることがあるため、他の犬に近づける時には気をつけましょう。
5.ヒートが始まる
メスの犬は発情期になると「ヒート(発情出血)」が始まります。
ヒートは約7日~11日ほど続き、出血の他には外陰部の腫れや頻尿、元気がなくなるなどの症状が見られます。
6. 落ち着きがなくなる
発情期の犬は、交尾をする相手を探してそわそわと落ち着きがなくなることが多いです。
オス犬は遠くにいるメスのフェロモンを嗅ぎつけて家から脱走してしまうこともありますので、注意が必要となります。
発情期の愛犬に飼い主がすべき対応
発情期のメス犬は、陰部からの出血や元気消失など、体調の変化があるため労わってあげるようにしましょう。
トラブルを避けるために、他の犬、特に去勢をしていないオスの犬とは近づけないようにし、散歩も嫌がるようなら無理に行く必要はありません。
普段よりも気が立って唸ったり噛もうとしてきたりするメス犬もいますが、優しく見守るようにしてあげてください。
オスが発情してそわそわしている場合は、おやつやオモチャを与えて気を逸らすと良いでしょう。メスから離れられる場合は、距離を取るようにしてください。
まとめ
発情は、犬にとって大きなストレスになります。そのため、子犬を産ませることを望まないのであれば、愛犬に去勢・避妊手術を受けさせるのがオススメです。
手術をしていれば、犬の発情期は起こらなくなります。
去勢・避妊手術には生殖器の病気を防ぐメリットもありますので、獣医師とよく相談して検討してみてくださいね。
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