犬の『くしゃみ』注意すべき症状とは?放置しても問題がない場合や考えられる病気まで
犬の「くしゃみ」で注意すべき症状
犬もくしゃみをしますが、正常なくしゃみであれば、すぐに治まります。犬がくしゃみをする仕組みは人間と同じで、異物を排除するために備わっている機能です。
長いなと感じるほどくしゃみが続くとき、くしゃみ以外の症状が伴うとき、いつものくしゃみと違うような気がする…と疑うときには注意すべきかもしれません。
そこで今回は、犬の「くしゃみ」の注意すべき症状について解説します。愛犬のくしゃみにも異常が起きていないかどうか、チェックしてみてください。
1.きつい口臭
シニア犬のくしゃみで注意すべき症状は、きつい口臭です。
口腔内が健康であると、それほど口臭はしません。犬独特のにおいがする程度です。きつい口臭があるということは、明らかな異常サインです。
きつい口臭があるときのくしゃみの原因として、口の中の環境が悪いのではないか、ということが考えられます。とくに注意すべきなのが歯周病です。
成犬の80%以上が歯周病を抱えているとされるほど、犬によくある病気です。
- 歯周病によって出た膿が鼻にまで回ってくしゃみが出る
- 口腔内だけではなく鼻腔内にも炎症を引き起こす
- 炎症による違和感を取り除きたい
このような歯周病の症状によってくしゃみが出る場合があります。
愛犬のきつい口臭が気になったり、歯石がびっしり付いていたりするときは、すぐに動物病院で歯科検診を受けましょう。
2.鼻水、涙、目ヤニ
犬のくしゃみで注意すべき症状は、鼻水や涙、目ヤニが出ることです。
ハウスダストや花粉など、アレルギー性鼻炎なのではないか、ということが考えられます。アレルギー性鼻炎である場合、鼻水は無色透明でサラサラとしていることがほとんどです。
また、皮膚に強い痒みを伴う場合があり、犬が執拗に舐めたり噛んだりすることがあります。皮膚が真っ赤にただれていたり、出血していたりするときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
3.鼻血・腫れ
犬のくしゃみで注意すべき症状は、鼻血が出たり、鼻の周りが腫れたりすることです。
鼻に腫瘍ができているのではないか、ということが考えられます。腫瘍が大きくなると、マズルや顔の形が変わるほどの腫れが伴うことがあります。
鼻にできる腫瘍のほとんどが悪性腫瘍であるとされています。くしゃみ・鼻血・腫れが重なるときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
4.顔を振る
犬のくしゃみで注意すべき症状は、顔を振ることです。
口元をブンッと振るようにも見えますし、頭を振っているようにも見えることがあります。鼻に異物が入ってしまったのではないか、ということが考えられます。
しばらくすると取り除かれることがほとんどです。くしゃみが止まらないとき、顔を振り続けるとき、鼻をムズムズとさせているときは、動物病院で診てもらいましょう。
5.逆くしゃみ
犬のくしゃみで注意すべき症状は、逆くしゃみです。苦しそうに息を吸う仕草をします。
刺激的なにおいを嗅いでしまったのではないか、ということが考えられます。香水・芳香剤・たばこ・排気ガス・消毒用アルコールなどです。
犬の鼻に刺激を与えるような香りが家の中にある場合には、「置かない」「使わない」「処分する」などの対応を検討されるとよいと思います。
まとめ
犬の「くしゃみ」で注意すべき症状を5つ解説しました。
- きつい口臭
- 鼻水・涙・目ヤニ
- 鼻血・腫れ
- 顔を振る
- 逆くしゃみ
くしゃみが続いたとき、無色透明でサラサラとした鼻水に少量の血が混じっていることがあります。くしゃみをし過ぎてしまい、粘膜が傷ついたのではないか、ということが考えられます。
少量の血であれば様子を見ても大丈夫ですが、ダラダラと出る鼻水に大量の血が混じっているときは、早急に動物病院で診てもらいましょう。
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